あなたはどうして球団チアに? 勝利の女神が赤裸々トーク「夢を与えられる存在に」
千葉ロッテマリーンズの公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」。合計27人の勝利の女神たちが、2005年以来のリーグ制覇を狙うチームを後押しする。04年の結成から18年目のシーズンを迎える伝統あるチームの中から、チームが本拠地を置く千葉県出身メンバー3人のスペシャル鼎談(ていだん)が実現。生まれ育った地域で活動する喜びややりがい、球団チアの意外!?な活動の内容について語ってもらった。
スタジアム以外の活動の多さにもびっくり!千葉ロッテ公式チア「M☆Splash!!」メンバー鼎談
千葉ロッテマリーンズの公式チアパフォーマー「M☆Splash!!」。合計27人の勝利の女神たちが、2005年以来のリーグ制覇を狙うチームを後押しする。04年の結成から18年目のシーズンを迎える伝統あるチームの中から、チームが本拠地を置く千葉県出身メンバー3人のスペシャル鼎談(ていだん)が実現。生まれ育った地域で活動する喜びややりがい、球団チアの意外!?な活動の内容について語ってもらった。(取材・文=安藤かなみ)
――M☆Splash!!に加入する前と後で、ギャップに感じたことはありましたか。
MANAMI(6年目・千葉市出身)「私はもともとマリーンズファンで、よく観戦にきていたので、M☆Splash!!がグラウンドやステージ踊っている姿はよく見ていました。当時は“踊るキラキラしたお姉さん”というイメージだったのですが、加入してみると、踊る以外にも試合の日にゲートでお出迎えをするおもてなしに力を入れていたり、千葉県内の地域イベントや小学校に訪問したり……。スタジアムで踊る以外にも、たくさんの活動内容があることにすごく驚きました。最初は覚えることに必死で、『こんなにやることがあるんだ』とびっくりしましたね」
YUKA(4年目・船橋市出身)「私は球団が運営している『マリーンズダンスアカデミー(MDA)』が開校した時の生徒でした。MDAではM☆Splash!!の現役メンバーやOGがインストラクターとして指導してくれるので、ステージやグラウンドで見るM☆Splash!!に対してかっこいいなというイメージを持っていました。
MANAMIが言っていたように、M☆Splash!!はゲートでのおもてなしやキャラクターと一緒にファンの方と触れ合う時間はもちろん、地域貢献にもすごく力を入れています。スタジアム以外でも活動できるのは他ではできないことなので、とてもいいなと感じています。
でも、ダンスナンバーの振り覚えの多さにびっくりしました(笑)。M☆Splash!!はさまざまなジャンルを踊りこなせるということが魅力なのですが、開幕までの準備期間はものすごく大変。振りを覚えるだけではなく、パフォーマンスを見て楽しんでもらうためにどう表現するべきか努力を重ねています。M☆Splash!!のお姉さんって本当にすごかったんだなと入ってから改めて実感しました」
HINA(2年目・浦安市出身)「私は高校生の時に所属していたチアダンス部の仲間たちから『マリーンズのチアがすごい!』と聞いて、動画を見て初めてM☆Splash!!を知りました。本当にキラキラしていて、輝いて見えたんです。YUKAさんと同じになってしまいますが、覚えることが多くあって、入ってから大変なこともたくさんありました。でもその努力が実ったからこそ、先輩方がキラキラしていたんだと知ることもできたので、私も先輩方みたいになれるようにもっと努力していきたいと思っています!」
――千葉県出身の皆さんにとって、「千葉ロッテマリーンズ」や「M☆Splash!!」はどんな存在ですか。
MANAMI「球場に頻繁に遊びにきていた私にとって、マリーンズは日常の中での特別な日というか、自分の中のご褒美という感覚で、大切な存在です。今でもオフシーズンになると寂しいです。開幕が近づくと、『早く開幕して!』って(笑)」
YUKA「でも、オフシーズンは振り入れもあって、頑張らないといけないときだよね(笑)。毎年準備している時期は『いよいよだな』という気持ちになりますね。私も小さいころから家族でよく観戦にきていて、土日は球場に行くことが当たり前でもあり、自分の中では『今日は野球を見に行くんだ!』という特別な日でもありました。そこでダンスをしているM☆Splash!!は夢を与えてくれる存在でしたね。M☆Splash!!のお姉さんたちは、小さい子にもすごく丁寧に接してくれるし、パフォーマンスでも輝いている姿を見せてくれる。『あそこに立って踊ってみたい!』という気持ちにさせてくれて、私もいつかそういう存在になりたいと思って頑張ってきました」
HINA「お2人と違って、私はM☆Splash!!から入って千葉ロッテマリーンズを知ったという人なんです。マリーンズについて調べていくうちに、『ALL for CHIBA』や『千葉と共に』という言葉が使われていることを知って、千葉愛、地域愛があるチームなんだとすごく感じました」
MANAMI「私たちをきっかけでマリーンズを知って好きになってくれる、新しいマリーンズファンをたくさん作っていけるように私たちも活動をもっともっと広げていかないといけないですね!」
――さまざまな競技やジャンルでチアリーダーの方が活躍しています。プロ野球の公式チアならではのやりがいを教えてください。
YUKA「いろいろなことを一気にできるところです。ファンの方と一緒にチームを応援できるし、好きなダンスでお客さまを楽しませることもできる。地域の方、はじめて来た方、いろんな年齢層の方に触れ合うこともできて、元気を与えると同時に、私たちも元気をもらうことができる。そういう活動はほかにはない仕事ですし、夢を与えられる存在になれるというのはなかなかないことだと思うので、そういう面ではすごく誇りに思って仕事をしています」
HINA「ファンの皆さんの笑顔を間近で見れることにやりがいを感じています。昨年は無観客試合も経験しましたが、球場でファンの皆さんの表情を間近で見れるようになると、皆さん本当に楽しそうな表情をされていて。逆に『なんでこれまで私は球場にこなかったんだろう』と後悔しているくらいです(笑)。初めて球場にきたお客さまもいらっしゃると思うのですが、そういう方にも楽しんでいただけるようにもっと私たちが楽しませるパフォーマンスを届けたいです」
MANAMI「これまではファンとして千葉ロッテマリーンズの一員という認識だったのが、今では千葉ロッテマリーンズで働く一員。でも、働いていようが、ファンであろうが、チームの選手や球団スタッフも、全員がマリーンズの一員だと思っています。マリーンズはもともと応援が日本一と言われていて、その中でみんなが同じ気持ちで勝利を願う熱い思いを、ファンの時も、今でも、これから先もずっと感じることができる本当に日本一の球団だなと思っています。
そして、そんなマリーンズでM☆Splash!!として活動できることが自分の人生にとって誇りです。私たちは元気を与える存在であるべきなのですが、ファンの皆さんの笑顔が本当に素敵で。今は新型コロナウイルスの影響もあって、なかなか満員のグラウンドで勝利を見ることはできないのですが、絶対にまた満員の笑顔を見たい! チームの勝利と、新型コロナへの勝利を願いながら、これから先も活動していきたいです!」
□MANAMI 特技はネイル、ハンドメイドアクセサリー。ストレス解消法はちょっとぜいたくな食事。
□YUKA サブリーダー。趣味はピアノ、K-POPアイドル。特技はダンス、ビーズアクセサリー作り。
□HINA 趣味はミュージカル鑑賞。好きな言葉は「初志貫徹」