上白石萌歌、宮部みゆき原作「ソロモンの偽証」で連続ドラマ初主演が決定
女優の上白石萌歌が、宮部みゆき原作のWOWOW開局30周年記念ドラマ「ソロモンの偽証」で主演を務めることが決まった。今秋に放送。上白石は、連続ドラマの初主演を飾る。
宮部みゆきの名作ミステリー WOWOW開局30周年記念ドラマ「ソロモンの偽証」
女優の上白石萌歌が、宮部みゆき原作のWOWOW開局30周年記念ドラマ「ソロモンの偽証」で主演を務めることが決まった。今秋に放送。上白石は、連続ドラマの初主演を飾る。
日本を代表する作家・宮部みゆきが、構想に15年、執筆に9年もの歳月をへて完成させた大作であり、ミステリーの金字塔と言われる「ソロモンの偽証」。2017年1月に放送した、宮部原作「連続ドラマW 楽園」チームが再集結。WOWOW開局30周年記念として、「連続ドラマW」で完全ドラマ化となる。
原作は1990年代の公立中学校を舞台としているが、テレビドラマ版ではSNSが普及する現代の私立高校に置き換え、全8話という長編で宮部ワールドの世界観を描き出す。
前代未聞の学校内裁判を主導する高校生・藤野涼子役を演じるのは、ドラマ、映画、舞台、音楽などで活躍し注目を集める上白石。2012年にWOWOW「連続ドラマW 分身」で女優デビューを果たし、約9年ぶりの出演となる本作で、連続ドラマの初主演に臨む。
1人の同級生の転落死に疑問を感じ、大人たちのさまざまな思惑に翻弄(ほんろう)されながらも、“学校内裁判”で真実に迫るという役柄をどのように演じるのか。謎に満ちた衝撃の真相とは? 現代社会への警鐘ともいえる本作に注目が集まる。
上白石は、オファーを受けた際の気持ちについて、「私のデビュー作もWOWOWの作品ということもあり、勝手ながら原点のように感じていたのでこのような形で戻ってこられてとても嬉しいです」と話した。今回お話をいただいて、この作品にまた新たな風を吹かせられたらいいなと思いました」と語った。
脚本や藤野涼子という役柄については「脚本に並ぶ言葉がどれもとてつもない熱と力を帯びていて、発することで自分が負けてしまわないかと不安になるほどでした」とし、「藤野涼子は誰よりも責任感が強く、ひとりで多くのことを背負って生きる女の子です。彼女自身をどうにか救ってあげたいという一心で藤野涼子を生きようとしました」と思いを明かした。
本作はオリジナルとは異なり、高校生という年齢設定で物語が進んでいく。それだけに、「高校生ならではの心の機微や葛藤を繊細に表現することを意識しました」という。「苦しい題材ではありますが現場は常に明るく、活気に溢れていました。素晴らしいチームでものづくりができたことを心から幸せに思います」と撮影を振り返った。
視聴者に対して、「さまざまなものが多く錯綜する中で、真実とは何か、偽りとは何か、正義とは何かを必死に問う物語です。真実に辿り着いた時、どんな光景が彼女たちを待っているのか、ぜひ見届けてください」とメッセージを寄せた。