21日に発表された「デジタル・コンテンツ・オブ・ジ・イヤー‘20／第26回AMDアワード」で、劇場版「鬼滅の刃」無限列車編が大賞／総務大臣賞を受賞した。AMD理事長賞には「あつまれ　どうぶつの森」と日曜劇場「半沢直樹」がそれぞれ選出された。

　一般社団法人デジタルメディア協会が主催し、総務省が後援し選出される同賞は、コンテンツ制作者の立場からデジタルコンテンツ産業のために、デジタルメディアの質的向上ならびに人材育成を目的として制定されている。

　劇場版「鬼滅の刃」無限列車編の選考理由は「興行成績の記録を塗り替え、現在も上映中。アニメならではの構図やアクション、感情をかき立てる音楽、個性的な登場人物で原作の魅力を爆発させた。世代を超えて人々の心をつかみ、多くの観客が映画館に足を運んでいる。企画、制作、宣伝すべてに渡る先進性と完成度を高く評価」したというもの。

　受賞者を代表して登壇したアニプレックスの高橋佑馬プロデューサーは「すばらしい原作をお預かりし、スタッフ一同が真摯（しんし）に向き合った結果」と喜びをかみしめ、「『遊郭編』の放送も予定しているので、これからもこの賞に恥じないように」と作品のさらなる飛躍を誓っていた。

　劇場版「鬼滅の刃」無限列車編は吾峠呼世晴による原作コミック「鬼滅の刃」のアニメ化作品で、2020年10月16日の公開からわずか73日で興行収入が324億円を突破し、歴代興行収入ランキングを更新。社会現象にもなった人気作品。

　同賞の過去3年間の受賞作品は以下の通り。

2019年：AI美空ひばり
2018年：チコちゃんに叱られる！
2017年：Nintendo　Switch