「科捜研の女」刑事役、37歳“歌う俳優”が刺激を受けた“韓国ミュージカル”の現場
映画「科捜研の女-劇場版-」(9月3日公開)で映画初出演する“歌う俳優”石井一彰が5月21日、東京・丸の内のCOTTON CLUBで一夜限りのライブエンターテイメント「石井一彰 Live&Talk 2021 in COTTON CLUB」を開催する。同所での初公演となる石井が、ライブへの意気込みを語った。
石井一彰、5月21日にCOTTON CLUBで一夜限りのライブエンターテイメント開催
映画「科捜研の女-劇場版-」(9月3日公開)で映画初出演する“歌う俳優”石井一彰が5月21日、東京・丸の内のCOTTON CLUBで一夜限りのライブエンターテイメント「石井一彰 Live&Talk 2021 in COTTON CLUB」を開催する。同所での初公演となる石井が、ライブへの意気込みを語った。(取材・文=平辻哲也)
人気ドラマ「科捜研の女」では土門(内藤剛志)とともに捜査する若手刑事、蒲原勇樹役でおなじみの石井。主戦場はミュージカルで、「ミス・サイゴン」「宝塚BOYS」「ロミオ&ジュリエット」などに出演し、その歌声にも定評がある。ライブ公演は3年ぶり。ブロードウェイミュージカル「IN THE HEIGHTS」など舞台を中心に活躍する戸井勝海と、「科捜研の女」で共演の渡部秀を迎え、歌やトークを披露する。
若見えするイケメンだが、実年齢は37歳というベテラン。「その若く見られがちなイメージをちょっと変えていきたいと思っています。40歳に向けて、大人っぽい男くさい感じを出したいんです。COTTON CLUBには大人という雰囲気もありますし、そのスタートにしたいと思っています」
準備中のセットリストには、ミュージカルナンバー「キッチュ」(エリザベート)など、J-POPからはサザンオールスターズの「真夏の果実」などが入っている。「人前で歌ったことがない曲ばかりです。3年ぶりのライブですし、この3年間に新たに応援してくださる方もいらっしゃるので、誰でも分かるポップスも入れています」
2019年には、韓国で歌のレッスンに毎日通い、大いに刺激を受けた。「日本も素晴らしいですが、韓国のミュージカル俳優は、社会的に確立されていて認知されている。個人的に感じたのは、お客さんの心をつかむための声の出し方をすごく研究されているんです。きれいに声を出すだけじゃなく、力強い声や大人っぽい声を出すことをすごく意識している。発声練習70%くらいで、後はイタリア歌曲を練習していくんです。大事なのは日々の鍛錬。僕の声は低いので、普段から高い声を出すようにすることが大事だと学びました」
目下の心配事は新型コロナウイルスのことで、「『心から来てください』というのは言いにくい状況ですが、自分ができることは何かを考えながら、準備をしています。嫌な思い、大変な思いしている方が僕の歌を聴いてもらって、ちょっと元気になってもらえればいいかなと思っています」と複雑な思いを吐露する。
石井は大学を卒業し、東宝ミュージカルアカデミー第一期生として、ミュージカル「レ・ミゼラブル」でデビュー。きっかけは何だったのか。「親が舞台好きで、小さいときから連れて行ってくれたりと、ミュージカルが身近にあったんです。自分も出てみたいと思った舞台があったんですが、素人だから出られない。そんなモヤモヤがあって、大学を卒業した年に東宝ミュージカルアカデミーができて、応募したんです」