マヂカルラブリー野田「すべったら死ぬしかない」 M-1チャンピオンの宿命を語る

お笑いコンビ「マヂカルラブリー」が7日、都内のフジテレビ・マルチシアターで行われた、テレビアニメ「セスタス-The Roman Fighter-(ザ・ローマン・ファイター)」マスコミ試写会イベントに登壇した。

ローマ風の衣装で登場した「マヂカルラブリー」の野田クリスタル(左)と村上【写真:ENCOUNT編集部】
ローマ風の衣装で登場した「マヂカルラブリー」の野田クリスタル(左)と村上【写真:ENCOUNT編集部】

テレビアニメ「セスタス」のヒットを祈願してムチャぶり企画も実施

 お笑いコンビ「マヂカルラブリー」が7日、都内のフジテレビ・マルチシアターで行われた、テレビアニメ「セスタス-The Roman Fighter-(ザ・ローマン・ファイター)」マスコミ試写会イベントに登壇した。

 本作は、1997年に「ヤングアニマル」(白泉社)で連載がスタートした、技来静也氏による人気漫画「拳闘暗黒伝/拳奴死闘伝セスタス」のアニメ化作品。連載開始から23年がたった現在も物語が続き、国内に限らず、世界的に熱烈な支持を獲得してきたロングセラー作品だ。古代ローマを舞台に、過酷な運命に苦悩しながら自由を求め這い上がっていく、拳闘奴隷・セスタスの成長物語となっている。

 昨年、M-1グランプリで優勝を果たし、芸人としてはい上がったマヂカルラブリーは、古代ローマ風の衣装で登場。作品の魅力について、アニメ好きの村上は「主人公が弱気というか、心優しい。オラオラではないのが好き。弱気でも努力すれば強くなれるということが感じられる」と真面目に語り、野田は「時代背景が特殊すぎる。こんな格闘アニメはなかった。負けたら殺される。どんどん死んでいくので心配です」と、野田らしい視点でアピールした。

 本作の主人公は虐げられた境遇からはい上がるために拳で戦う。マジカルラブリーも、吉本興業の中で虐げられてきたという自分たちを重ね合わせた。村上が「基本、売れそうな芸人はルミネ(新宿・ルミネtheよしもと)に行くが、僕たちは地下ルートで(埼玉の)大宮(ラクーンよしもと劇場)に。狭い劇場にお笑い奴隷たちが集まって、そこで殺し合っているんです。大宮に押し込めた人を見返すためにやって来た」と熱弁。野田も「オレたちの日常を書いているのかと思った」と、“大宮芸人”として共感する点が多いことを説明した。

 また、敗北は死につながるという「セスタス」の世界観を意識する野田は、M-1王者として上り詰めるしかない状況を聞かれ、「死ぬ気でやっている。すべったら死ぬしかない」とコメント。チャンピオンの宿命を背負い、「きょうまで生きてこれたのは、その気持ちでやってきたから。ノーすべりで、ここまできた」と豪語した。

 イベントには、本作の格闘シーンアドバイザーを務めた元プロボクサーで、第38代OPBF東太平洋ウェルター級チャンピオンの亀海喜寛も登壇。野田が亀海のパンチを耐えてヒットを祈願するというムチャぶり企画が実施され、何十発ものパンチをミットで受け止めた野田は「耐え抜いたぞ!」と雄たけびをあげて、「セスタス」のヒットを願った。

 本作は、4月14日から、フジテレビ「+Ultra」で毎週水曜日の深夜0時55分から放送開始。動画配信サービス「FOD」では、同日より配信スタートとなる。

次のページへ (2/2) 【写真】第38代OPBF東太平洋ウェルター級チャンピオンのパンチを受け止める野田クリスタル、実際の写真
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