AKB48グループ×ゴスペラーズ黒沢薫 新曲「はじまりの唄」完成までの舞台裏

AKB48グループの中で最も魅力的な歌い手を決める「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の第3回大会ファイナリストら9人と、ゴスペラーズ黒沢薫氏の“夢のタッグ”によるオリジナル曲――。3月26日、一夜限りのライブイベント「ファイナリストLIVE」で初披露された「はじまりの唄」は、アイドルの枠を超えたスケールの大きさで会場に駆け付けた観客の度肝を抜いた。作詞・作曲を手掛けた黒沢氏に、楽曲完成までの舞台裏を聞いた。

ゴスペラーズの黒沢薫氏が新曲「はじまりの唄」の作詞・作曲を担当
ゴスペラーズの黒沢薫氏が新曲「はじまりの唄」の作詞・作曲を担当

【独占インタビュー】オリジナル曲制作を引き受けた理由は、歌い手としての“共鳴”

 AKB48グループの中で最も魅力的な歌い手を決める「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」の第3回大会ファイナリストら9人と、ゴスペラーズ黒沢薫氏の“夢のタッグ”によるオリジナル曲――。3月26日、一夜限りのライブイベント「ファイナリストLIVE」で初披露された「はじまりの唄」は、アイドルの枠を超えたスケールの大きさで会場に駆け付けた観客の度肝を抜いた。作詞・作曲を手掛けた黒沢氏に、楽曲完成までの舞台裏を聞いた。

 黒沢氏が「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」に携わるようになったのは、審査員を務めた2019年10月開催の第2回決勝大会からだ。TBSの竹中優介プロデューサーに企画意義を熱く説かれ、心を動かされてのものだった。漠然と描いていたAKB48グループのイメージを覆す高い歌唱力、熱量、歌に向き合うメンバーのひたむきな姿勢……。どこか昔の自分を見ているような感覚もあって、本気で応援したいと思うようになったという。

「アイドルは容姿、ダンス、トークセンス、どれも重要なことは理解しています。求められる要素がたくさんあるなかで、自分の成長過程に歌を選んでくれたんだというのが、歌い手として純粋にうれしかった。歌でのし上がってやろうという気持ちに共鳴したんです。実際に彼女たちの歌を聞いて、こんなに真剣に向き合ってくれているんだったら、僕がやる意味もきっとあると感じました。そこが基点ですね」

 過去一番のレベルと言われた激戦の第3回決勝大会も審査員を務め、AKB48グループメンバーの成長を肌で感じた黒沢氏。そこに、ベスト8に勝ち残ったSTU48池田裕楽、SKE48野島樺乃、AKB48/STU48岡田奈々、HKT48秋吉優花、SKE48古畑奈和、STU48矢野帆夏、NGT48三村妃乃、SKE48山内鈴蘭、審査員特別賞に選ばれたNMB48山崎亜美瑠の9人によるオリジナル曲制作の依頼が舞い込んだ。

「第3回大会では音程がいいとか歌が上手いとか技術力の勝負ではなくて、メンバーたちの心持ちのレベルが変わっているなと感じました。その時に今回の新曲のお話をいただいて、光栄なことなので、ぜひやらせていただきますとお引き受けしました」

次のページへ (2/4) メンバー9人が歌唱力No.1決定戦と向き合い、歩んできた生きざまを歌詞に反映
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