“ネオ富裕層”が実際に住みたい街は? 年収1000万円プレイヤーが成約した物件を分析
不動産テック総合サービス「RENOSY(リノシー)」を運営する株式会社GA technologiesがRENOSYに掲載された賃貸物件を対象とし、2020年の1年間に年収1000万円以上の“ネオ富裕層”が成約した物件をエリア(東京23区)ごとで集計したランキングを発表した。
「借りて住みたい街ランキング」とは大きく異る結果が明らかに
不動産テック総合サービス「RENOSY(リノシー)」を運営する株式会社GA technologiesがRENOSYに掲載された賃貸物件を対象とし、2020年の1年間に年収1000万円以上の“ネオ富裕層”が成約した物件をエリア(東京23区)ごとで集計したランキングを発表した。
コロナ禍の現在、東京23区では「脱・都心」、郊外移住が顕在化する中でもマンション賃料は過去最高を記録するなど、住まい探しの二極化が進んでいる。そんな中、「ネオ富裕層」である年収1000万円以上の人たちの「住みたい街」が明らかとなった。
1位に輝いたのは成功者が住まいを構えるイメージの強い港区・南麻布。有栖川宮記念公園があるなど、都心にいながらにして自然を身近に感じることができる人気エリアとなっている。
また、2位には新宿区・新宿がランクイン。7位にも西新宿が名を連ねるなど人気エリアとなっている。続いて3位には選手村跡地としての大規模プロジェクトが進行中の中央区・勝どきが選ばれた。
21年2月に「LIFULL HOME’S」が発表した、「借りて住みたい街ランキング(東京都限定)」では、葛飾や八王子、池袋、高円寺などがランクインしたのに対し、“ネオ富裕層”が選んだ住みたい街とは、大きく異なる結果となっている。東京23区では「脱・都心」や郊外移住の動きが顕在化する一方、賃貸物件に関しては部屋面積が広く、高額な物件ほど需要が増加し、家賃が上昇傾向にあると分析されているが、エリアごとのランキングを見てみても、「ネオ富裕層」の住みたい街が一般の意識とは大きくかけ離れていることが明らかとなった。
※集計期間は20年1月1日~12月31日、RENOSYに掲載された東京23区の賃貸物件を対象に年収1000万円以上の物件成約者数をエリア(○○区以下の町名)ごとに集計。