チェッカーズの封印を解いた藤井フミヤ…29年ぶりに「ギザギザハート」歌いたいと恩師に相談していた

1983年、チェッカーズでデビューして今年で38年目を迎えた藤井フミヤのスペシャルプログラム「激レア! 藤井フミヤ ギザギザハートからTRUE LOVE!」(NHK BSプレミアム、27日午後9時~)が放送される。バンド時代から現在までの代表曲を歌う貴重な90分。なかでもバンド解散以来封印してきたデビュー曲「ギザギザハートの子守唄」のテレビ初解禁をはじめ、放送当日まで明かすことが許されない “ベスト・オブ・ベスト”なセットリストで視聴者を迎える。50代最後の年を迎えたアーティスト・藤井フミヤの魅力を本人のインタビューと2人の恩師の証言を交えながらひも解いていく。(取材・文=福嶋剛)

50代最後の年に実現した特別なプログラムを語った【写真:塩見徹】
50代最後の年に実現した特別なプログラムを語った【写真:塩見徹】

藤井フミヤが明かした“最初で最後”の音楽特番

 1983年、チェッカーズでデビューして今年で38年目を迎えた藤井フミヤのスペシャルプログラム「激レア! 藤井フミヤ ギザギザハートからTRUE LOVE!」(NHK BSプレミアム、27日午後9時~)が放送される。バンド時代から現在までの代表曲を歌う貴重な90分。なかでもバンド解散以来封印してきたデビュー曲「ギザギザハートの子守唄」のテレビ初解禁をはじめ、放送当日まで明かすことが許されない “ベスト・オブ・ベスト”なセットリストで視聴者を迎える。50代最後の年を迎えたアーティスト・藤井フミヤの魅力を本人のインタビューと2人の恩師の証言を交えながらひも解いていく。(取材・文=福嶋剛)

――3日間におよぶ特番の収録お疲れ様でした。まるでタイムマシンに乗って「藤井フミヤ物語」を見ているかのような、ものすごい時間でした。

フミヤ「そうですね。本当は40代ぐらいでやりたかった番組だけれど、50代後半でようやく実現して。まあこういうタイミングなんでしょうね」

――今回「ギザギザハートの子守唄」の封印を解きました。ブラウン管を通してチェッカーズを見てきた1人として、なんとも言えない緊張感と高揚感が入り混じった、そんな瞬間に立ち合いました。歌ってみていかがでしたか?

フミヤ「久し振りにチェッカーズを歌ってみて、テレビ局のスタジオで歌っている感覚がしっくりきましたね。音楽番組がたくさんあった当時はテレビ局でいっぱい歌ってきたからね。そういうのが染みついている感じを思い出しました」

――そして、もう1曲だけ紹介すると「NANA」をNHKで歌いました。この曲は、チェッカーズとして記念すべき初めてのメンバーオリジナルシングル(作詞・藤井郁弥、作曲・藤井尚之)なんですが、当時きわどい歌詞という理由だったからなのか、NHKでは放送禁止となり、その年の第37回NHK紅白歌合戦(86年)で「Song for U.S.A.」を歌ったという。

フミヤ「そうですね。昔は歌っちゃダメでしたもんね(笑)」

――ライブではたびたび披露していますが、この曲もNHKでの封印を解いた形になるのでしょうか?

フミヤ「実はよく覚えていないんだけど、たぶんNHKさんでは今回が初解禁じゃないのかな?」

――そんな楽しみなセットリストですが、それにしてもフミヤさんの歌声はいつ聞いても昔と全く変わりませんよね。むしろ力強さが増しているようにも感じます。

フミヤ「ずーっと歌い続けているから変わらないんでしょうね。今まで休んだのってチェッカーズが解散してソロになるまでの1年だけで。あとはずーっとツアーをやってるからね」

――それだけ鍛錬というかフィジカル面のケアは徹底されているんですか?

フミヤ「そんなにストイックにはやらないけれど、ケアはやっぱりしてますね。今は夜遊びに行ったりすることもないし、年齢とともに早寝早起きになりました。でも酒は毎日飲みますよ(笑)」

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