男性のお天気キャスターといえば、難しい気象の話をやさしくかみ砕いて解説してくれるベテラン、というイメージが強いが、朝の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」（テレビ朝日系、毎週月～金、午前8時～）のお天気キャスター・片岡信和さん（35）は異色だ。気象の知識はもちろんだが、爽やかイケメンなうえ、コロナ自粛で凝り固まった身体をほぐす簡単ストレッチを明るく指南し話題になっている。素顔はいったいどんな人なのか。（取材・文＝中野裕子）

　片岡さんのお天気コーナーは天気予報に加え、時節に合わせた動きを取り入れたワンポイントストレッチが面白い。手足の長い片岡さんがユニークに身体を動かす姿を見ていると、つられてテレビの前で身体を動かしたくなる。

「面白いですか？　良かったです。“面白い”と“痛い”の紙一重かな、と思っていたので（笑）。ストレッチを始めた去年の春の緊急事態宣言下では、羽鳥さんたちとは別スタジオで、若いADさんと2人だけで天気予報を届けていたんです。みなさんの反応がわからず孤独で、『滑ってるんだろうなあ』と思っていました」

　今では羽鳥キャスターやレギュラーコメンテーターの玉川徹氏も一緒にストレッチをし、番組を楽しい雰囲気にしている。始めたきっかけは何だったのか。

「外出できないのに天気予報がどれだけ求められるんだろう、みんな家でジッとして運動不足なので身体をほぐすアドバイスはどうだろうと、『腕を上げるといいですよ』といったごく簡単なアドバイスを始めたのがきっかけです。意外と評判が良く今に至るまで続き、最近は街で『あなた、よく身体動かしてるわね』って話しかけられるようになりました。天気予報もやってるんだけどな、と思いながらも、楽しんでいただいているんだな、と感じて……本望です！」

　しかし、プレッシャーも感じるようになってきたとか。

「1日1つ、目新しいストレッチを考え視聴者にお届けしているので、常に何か新しいものはないか、と考えています。ストックはあるもののアイデアが出なくなるのでは、と緊張感があります。それに駆り立てられて脳が動いている感じといいますか。でも、このプレッシャーも楽しもう、楽しまなきゃ続けられない、と思っています！」