初代IWGP世界ヘビー級王者は飯伏幸太 新日本プロレスの新たなページ開き決意表明

新日本プロレス「旗揚げ記念日」(4日、東京・日本武道館)で、IWGPヘビー級&同インターコンチネンタル王者・飯伏幸太が、同ジュニアヘビー級&同ジュニアタッグ王者エル・デスペラードを退け、2冠王の座を死守。初代IWGP世界ヘビー級王者に認定された。

飯伏幸太が2冠王の座を死守【写真:(C)新日本プロレス】
飯伏幸太が2冠王の座を死守【写真:(C)新日本プロレス】

「僕のイメージではジュニアはライガーさん、ヘビーは棚橋さん」

 新日本プロレス「旗揚げ記念日」(4日、東京・日本武道館)で、IWGPヘビー級&同インターコンチネンタル王者・飯伏幸太が、同ジュニアヘビー級&同ジュニアタッグ王者エル・デスペラードを退け、2冠王の座を死守。初代IWGP世界ヘビー級王者に認定された。

 デスペラードにバックを奪われた飯伏は、力任せに脱出し、ヘビー級のパワーを見せつけた。なおもエルボーを連打し、場外戦でも鉄柵に叩きつける。

 ドラゴンスクリューで反撃するデスペラードは、マフラーホールドで締め上げ、飯伏のヒザにストンピングの集中砲火。ギターラ・デ・アンヘルも決めた。

 だが「もっと、来いよ」と雄叫びをあげながら、前へ前へと出ていく飯伏は、デスペラードの低空ドロップキックをジャンプしてかわすと、そのままフットスタンプ。デスペラードのボディーに両足を突き刺した。

 一進一退の迫力ある攻防が続く。キックを乱れ打つ飯伏に、スクールボーイで丸め込むデスペラード。デスペラードの両腕をがっちりと捉えた飯伏はカミゴェ。何とか跳ね返したデスペラードだったが、念押しのカミゴェを食らっては万事休す。20分36秒の熱闘についにピリオドが打たれた。

 デスペラードの右腕を掲げて健闘を称えた飯伏。2本のベルトを両肩にかけてマイクを握った。「まだまだ、ジュニアにも素晴らしい選手はいる。いつでも誰でも挑戦してもらいたい」とまずはヘビーとジュニアの壁を取っ払うことを改めて表明。そして「(放送席の)ライガーさん、棚橋さん、やりましょう」と声をかけた。

 観客席に視線を戻した飯伏が「僕は逃げない。負けない。あきらめない。本当だから」と訴えかけると、大拍手が巻き起こった。

 インタビュースペースに落ち着くと「僕のイメージではジュニアはライガーさん、ヘビーは棚橋さん」と、2人に語り掛けた思いを打ち明けた。

 初代のIWGP世界ヘビー王者になったが、「僕の中では、IWGPヘビーは第84代になった、IWGPインターコンチは第28代になった、という思いで、統一、初代だと思っている」と、独特の言い回しで喜びを表現した。

 2・28大阪城ホール大会で、内藤哲也の挑戦を蹴散らし、中3日の連続防衛戦を勝ち切った飯伏。初代IWGP世界ヘビー級王者にふさわしいことは間違いない。V1戦は4・4両国国技館大会で「NEW JAPAN CUP」優勝者を迎撃する。

 なお、新日本は5月15日に初進出となる横浜スタジアム大会、5月29日に今年3回目となる東京ドーム大会の開催を発表した。

次のページへ (2/2) 【写真】試合後、飯伏に指名された棚橋弘至はこの表情
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