野村萬斎、フジドラマで鈴木京香と初共演 ラブロマンスに「うれしく思っています」

フジテレビ系スペシャルドラマ「死との約束」(6日、午後9時)に主演する狂言師の野村萬斎がENCOUNTなどの取材に応じ、同作への意気込みを語った。同作は英推理作家のアガサ・クリスティーの長編小説を原作に、劇作家の三谷幸喜氏が脚本を担当した同局名物シリーズの第3弾。両者のコラボとしては2015年1月11、12日に同局開局55周年特別企画として「オリエント急行殺人事件」を2夜連続で放送し、第1夜16.1%、第2夜15.9%と好視聴率を残した。第2弾として18年には「黒井戸殺し」が放送されており、今回の第3弾も引き続き萬斎が名探偵ポアロにあたる勝呂武尊(すぐろ・たける)役で主演を務める。

ひげが独特の雰囲気をかもし出す劇中の衣装でインタビューに応じた野村萬斎【写真:(C)フジテレビ】
ひげが独特の雰囲気をかもし出す劇中の衣装でインタビューに応じた野村萬斎【写真:(C)フジテレビ】

「死との約束」は88年に米国で映画化、日本での映像化は初めて

 フジテレビ系スペシャルドラマ「死との約束」(6日、午後9時)に主演する狂言師の野村萬斎がENCOUNTなどの取材に応じ、同作への意気込みを語った。同作は英推理作家のアガサ・クリスティーの長編小説を原作に、劇作家の三谷幸喜氏が脚本を担当した同局名物シリーズの第3弾。両者のコラボとしては2015年1月11、12日に同局開局55周年特別企画として「オリエント急行殺人事件」を2夜連続で放送し、第1夜16.1%、第2夜15.9%と好視聴率を残した。第2弾として18年には「黒井戸殺し」が放送されており、今回の第3弾も引き続き萬斎が名探偵ポアロにあたる勝呂武尊(すぐろ・たける)役で主演を務める。

 萬斎のドラマ出演は同作以来、約3年ぶり。クリスティーが1938年に発表した「死との約束」は、「死海殺人事件」のタイトルで88年に米国で映画化されているが、日本での映像化は初めて。三谷氏は舞台を世界遺産の熊野古道に、時代設定を昭和30年に置き換えて執筆。萬斎は名探偵・勝呂史上、最もややこしい超難解事件に挑む。撮影の合間に取材に応じた萬斎は、ドラマで着用している衣装と口ひげ姿で登場しにこやかに取材に応じた。

――勝呂というキャラクターがすっかりなじんできたようですね。

「そうですね。第3弾となり豪華な役者さんたちとあいまみえるのもうれしいですし、演技やセリフのキャッチボールが楽しいですね。ポアロは三谷さんが好きな探偵でもありますし露悪的なところもありますので、勧善懲悪とはちょっと違う、卑怯だけどどこか正義感を持っているところがこのキャラクターの魅力ですね」

――このシリーズの前回2作との違いは?

「トリックが全然違う作品です。こうも違う作品を三谷さんが面白くアイデンティティーのある作品にしてくれたところも魅力だと思います」

勝呂史上、“最もややこしい事件”に挑戦

――三谷脚本の魅力は?

「アガサ・クリスティーの原作を好んで読んでいる人からすると、ポアロが嫌な奴、ということも含めて原作に忠実であってこそ面白い。三谷さんの脚本はすごく感覚的で受け入れやすい、というか。今回も原作はエルサレムであるところを、熊野古道に設定したり。遊びというかウイットというか、そういう転換術には驚きますし、演じていて楽しいですね」

――今回は勝呂史上、“最もややこしい事件”です。

「ややこしくて謎解きが大変でした。自分でも何をしゃべっているのか分からなくなるくらい、ややこしい(笑)。オセロのようにすべてが裏返っていく。伏線やどんでん返しもあるという点で、非常によくできたドラマになっています」

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