「天気の子」新海誠監督がノベライズを書いて痛感したこと「こんなにも読まれているのか」
今年、映画「天気の子」が大ヒットした新海誠監督が17日、東京・帝国ホテルで行われた「第1回 野間出版文化賞」の贈呈式に出席した。
「第1回 野間出版文化賞」
今年、映画「天気の子」が大ヒットした新海誠監督が17日、東京・帝国ホテルで行われた「第1回 野間出版文化賞」の贈呈式に出席した。映画「君の名は。」でも知られるが、数々のノベライズ作品を手掛けたことも評価されての受賞となった。
新海監督は「日本で自分たちが作るコンテンツとして、何ができるのだろうと自分たちなりに考えてきたつもりです。その中で出版に関して印象深かったことは、自分の作品をノベライズでやっているのですが、若い人たちの映画に来る、とても大きな入口になっているということです。僕の手元に来る感想にも、『読書感想文に選びました』とか、『小説で知りました』とか、『本屋さんで知りました』という小学生、10代の子がとても多いんです」と振り返った。
さらには、「普段は出版と縁遠い生活していますけど、こんなにも読まれているのかとびっくりしています。日本語で書かれた小説が日本で売れる、それは海外にはなく、僕たちの大きな強みじゃないかと思っています。これからもメディアをまたがって、日本の多くの人に届く作品を作れるように、そして、願うことならばそれが海を越えて海外に出ていけるような作品を作っていけるように努力したいです」と力を込めた。
この日は、「第72回 野間文芸賞」の松浦寿輝氏、「第41回 野間文芸新人賞」の古谷田奈月氏、千葉雅也氏、「第57回 野間児童文芸賞」の戸森しるこ氏、「第1回 野間出版文化賞」の東野圭吾氏、漫画雑誌「なかよし」の須田淑子編集長、漫画雑誌「りぼん」の相田聡一編集長、「第1回 野間出版文化賞」特別賞の乃木坂46の白石麻衣も出席した。
次のページへ (2/2)
白石麻衣らも登壇