鬼滅に半沢、渡部建…「今年はみんなで1つになれる話題を探していた」【編集部座談会】
新型コロナウイルスに直撃された未曽有の2020年がいよいよ終わろうとしている。朝ドラ「エール」、「半沢直樹」、「愛の不時着」、「あつ森」、乃木坂46、米津玄師、あいみょん、Official髭男dism、BTS、「鬼滅の刃」、NiziU……。エンタメ界もさまざまな出来事が起きて記者にとっては大忙しの1年だったことだろう。そこで「ENCOUNT」では担当記者に1年を振り返ってもらうことにした(第3回)。
NiziUが大ブレーク「三位一体から生まれた感動ストーリー」
新型コロナウイルスに直撃された未曽有の2020年がいよいよ終わろうとしている。朝ドラ「エール」、「半沢直樹」、「愛の不時着」、「あつ森」、乃木坂46、米津玄師、あいみょん、Official髭男dism、BTS、「鬼滅の刃」、NiziU……。エンタメ界もさまざまな出来事が起きて記者にとっては大忙しの1年だったことだろう。そこで「ENCOUNT」では担当記者に1年を振り返ってもらうことにした(第3回)。
○参加者:編集N、Y、くま吉、中野、佐藤、三吉、まんたろー、リサ(※文末に略歴)
司会:ところで、今年後半は「鬼滅の刃」とNiziUが大旋風を巻き起こしました。
編集N:映画は大ヒットした「鬼滅の刃」一色に。映画以前の話が、サブスク動画で観ることができるので、映画を観る前に、イッキ見したというファンも多かったです。来年は“ポスト・鬼滅の刃”にも注目が集まりそう。鬼滅と同じ「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の「呪術廻戦」などの名前があがっています。
リサ:NiziUの大成功はオーディション番組「Nizi Project」に参加したメンバーの頑張りや涙、友情がお茶の間に届けられていた頃からすでに予想されていましたね。世代にかかわらず感情移入する人が続出してましたから。
くま吉:「Nizi Project」、面白かったですよね。古くは「スター誕生!」の“花の中三トリオ”(森昌子、桜田淳子、山口百恵)やピンク・レディー、「ASAYAN」のモーニング娘。やCHEMISTRYなど、人気のオーディション番組からヒット歌手が生まれるという図式。個人的には「アメリカンアイドル」好きなんですけど(笑)。その最新型が「Nizi Project」で、もう1つ付け加えると時代を代表する審査員やプロデューサーの存在ですよね。「スター誕生!」には阿久悠さんや都倉俊一さん、「ASAYAN」は小室哲哉さんやつんく♂さん、そして「Nizi Project」にはJ.Y.Parkさん。「番組の演出×金の卵×審査員」、この三位一体から生まれた感動ストーリーという……(シーン)。しゃべりすぎました?(苦笑)。
司会:どうぞ、朝までしゃべり続けてください(笑)。
くま吉:それではお言葉に甘えてもう1つ。漫画家でイラストレーターのきくちゆうきさんがネット上に公開した「100日後に死ぬワニ」も話題になりましたよね。全体的にほのぼのとした話なんですが、100日目が近付くに連れて、妙な胸騒ぎがしちゃって。タレントのSNSでも盛り上がっていましたけど、テレビでもまるでXデーみたいな取り上げられ方をされていて、随分テレビも変わったなーって思いましたね。終わった後に聞こえてきたあれこれは置いといて、コロナ禍で「死の恐怖」や「生きていることのありがたさ」を考えさせられました。
佐藤:人と人との交流が滞った1年、よくも悪くも、みんなで1つになれる話題をメディアも世間も探していたように思います。「半沢直樹」や「鬼滅の刃」の大ヒットもそうだし、会見したアンジャッシュ渡部建が日本中からサンドバッグにされたのもそう。みんな日々のストレスとか、物申したいことが溜まってるなあと。ネットの発達でどんどん個別化、細分化して、限りある時間を奪い合ってたカルチャーが、久しぶりにみんなで共有する“大きな物語”を求めたという感じがしました。
まんたろー:アイドル業界に限らず、各所で「エンターテイメントを止めない」という言葉がたくさん聞こえてきました。1日も早くエンタメ業界の日常が戻ってくることを願います。