M-1王者のマヂカルラブリーが告白 3年前は「辞めてもいいくらいの最下位だった」
漫才頂上決戦「M-1グランプリ2020」の決勝が20日、東京・六本木のテレビ朝日スタジオで行われ、“第16代王者”に輝いたマヂカルラブリーが優勝者会見に登壇した。
史上最多のエントリー・5081組の頂点に立ち、優勝賞金1000万円を獲得
漫才頂上決戦「M-1グランプリ2020」の決勝が20日、東京・六本木のテレビ朝日スタジオで行われ、“第16代王者”に輝いたマヂカルラブリーが優勝者会見に登壇した。
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優勝直後の率直な思いを聞かれ、村上は「嬉うれしいと言いたいんですけど、まだ何も飲み込めていなくて、喜びというより、どうしちゃったんだろうという感じ。じわじわと来ると思うんですが、今は無の状態に近いです」とコメント。野田クリスタルは「いろんな漫才があったなと思って、正直、おいでやすこがさんが優勝してもとんでもないことになっていたと思うし、ボクらは漫才中、あんなにしゃべっていなかったので……、ボクらでよかったのかなと」と心境を明かし、「でもチャンピオンとして自覚を持って、もうオレはチャンピオンです! 文句を言わせません! 漫才です!」と堂々宣言した。
審査員を務めた上沼恵美子とは、2017年の決勝で「好みじゃない」「よく決勝に来れた」と酷評され因縁があった。今年はファーストステージで上沼から94点と採点され、リベンジに成功した形だ。番組のエンディングでは、野田が「えみちゃん、辞めないでー」と叫んだが、この言葉について野田は、「毎年、誰かが上沼さんに怒られていたんですけど、今年は怒られた組がいなかった。僕は本当に辞めちゃうつもりなのかなと不安になった。でも、僕らは最下位になって、ああいうことがあって、優勝まで来れた。絶対、必要な存在だと思うので、辞めないでほしいです」と説明した。
今年のR-1ぐらんぷりで優勝を果たし、キングオブコントを獲れば、前人未到の3冠達成となる野田は、「お笑い王になりたい。史上初です。キングオブコントは、一生出られますから。芸歴制限がありません。一生挑戦してやります」と宣言。村上は「ちょっと休んでもいいかな」と消極的だったが、それでも野田は「休まない! オレは止まらない!」と引かなかった。
舞台裏で他のファイナリストがマヂカルラブリーの優勝を喜んでいたことが伝えられると、村上は「東京で活動する芸人が優勝することは2015年からなかった。後輩とか、東京の方々に『どうだ、東京おもしろいだろ!』というのを見せれたのがうれしいです」と喜びを噛み締めた。
もともとは別のコンビ、トリオで活動し、なかなか結果が出せなかったマヂカルラブリー。17年の決勝大会で最下位となったことを振り返った野田は、「3年前の最下位は、お笑いを辞めてもいいくらいの最下位だった」と語ると、村上は「楽屋戻った瞬間、野田は『もう漫才できないかも』と言ってましたね」と告白。野田は「もうオレらが漫才できる状態じゃなくなったな……くらいまで1回沈んで、キングオブコントの決勝に行った。けっこう、いろんなことがあったのが、(ファイナリストの)みなさんはうれしかったのかもしれませんね」と、しみじみ語っていた。