解散直前「田畑藤本」 高学歴芸人ならではの結成秘話、受験期の悩みを語る

立命館大学経営学部卒で留学経験を持つ田畑勇一と東京大学工学部卒の藤本淳史による高学歴お笑いコンビ「田畑藤本」。中学校の同級生で結成されたコンビは、その頭脳を活かしクイズ番組などで活躍している。そんな2人が、オリジナルのカードゲームを作成しているという。ハイレベルな環境で学んできた2人は、どんなものを作っているのか。話を聞いた。※本取材は、解散発表前の2020年10月に実施致しました。

高学歴コンビ「田畑藤本」。年内で解散することが決まっている【写真:安藤かなみ】
高学歴コンビ「田畑藤本」。年内で解散することが決まっている【写真:安藤かなみ】

東大卒と立命館卒の高学歴芸人が受験期の思い出を語る

 立命館大学経営学部卒で留学経験を持つ田畑勇一と東京大学工学部卒の藤本淳史による高学歴お笑いコンビ「田畑藤本」。中学校の同級生で結成されたコンビは、その頭脳を活かしクイズ番組などで活躍している。そんな2人が、オリジナルのカードゲームを作成しているという。ハイレベルな環境で学んできた2人は、どんなものを作っているのか。話を聞いた。※本取材は、解散前の2020年10月に実施致しました。

――高学歴で知られるお2人ですが、寒い季節になると受験期を思い出したりしませんか。

田畑「『食欲の秋』『運動の秋』と言われますが、受験を経験している人は『模試の秋』ですよね」
藤本「僕はめちゃくちゃ思い出します。9月に別々のところで2種類の模試を受けて、11月にもまた2種類受けて。その4つの結果を見て志望校を決めるんです。『ムリやぞ』という人もいれば、『もう1個上を狙えるぞ』という人もいましたね」
田畑「重要な季節! 僕は高校からの内部進学だったので、学部選びをしていましたね。同級生と『どこの学部に希望出すの?』とか、具体的に何を学びたいかとか、そういう話をしていました」

――田畑さんは立命館大学の経営学部に進みました。

田畑「高校生のときに大学の授業を受ることができたので、経営学を勉強してみたんです。経営にもやり方があって、たとえば『マクドナルドがなんで売れるのか』とか『トヨタの自動車がなぜ日本で1番なのか』ということには理由があると知ったことで、より面白く感じて経営学を選びました。高3のとき、周りはみんなそういう話ばかりしていたので、進学した後のイメージは出来ていましたね」

――その頃、藤本さんは模試を受けていたんですね。

藤本「A判定なんか全然出ていなかったです。9月に受けた模試はA判定とC判定だったんです。それが、11月でA判定が出ていたものがB判定になって、C判定が出ていた模試がA判定になって。どっちを信じたらいいの、みたいな(笑)」
田畑「揺さぶられてるなあ。模試の結果ってそんなにころころ変わるんや」
藤本「一喜一憂していましたね。苦手分野も明確に出るので、『1回の模試で何が分かんねん!』と思ったり。影響はされていましたね」

――数ある大学の中で、藤本さんが東京大学を受験することを選んだ理由を教えてください。

藤本「一人暮らししたかったので。京大だと実家を出れないので……」
田畑「『一人暮らししたかったので東大受けます』ってかっこよすぎますよね」
藤本「不勉強で、京大以外の大学って東大しか分からなかったんで(笑)。でも、自分が行ける一番いいところに行こうとは思っていたんです。高校に入学した直後は自分がどの大学に届くかなんてまったく分からなかったんですけど、僕の成績を見た進学クラスの先生が『ラスト1年、もう1個ギアを入れたらもしかしたらあるぞ』と言ってくれた。僕がいたクラスは結構挑戦的というか、『当たって砕けろ』的な方針があって。2、3年かかってもマイナスにはならへんし、人生長いんやからと。『誰か(東大に)受かれ』という波に乗ったところもあります」

――受験勉強は孤独で長い戦いですが、一番つらかったことはなんでしょうか。

藤本「センター試験の1か月くらい前ですね。仕上がってないとおかしい時期に受けたセンター模試の世界史で50点くらいを取ってしまって。『このままだったら足を切られる』と思って、残り1か月をほぼフルで二次試験にはない世界史の勉強にあてないとといけなかったときに、『もう絶対に無理だ。終わった』と思いましたね」

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