あのレスラーのCMが流れていたとき あなたは何をしていましたか【連載vol.18】

プロレスラーのCM出演。日本プロレスの父・力道山の頃から、スター選手たちがさまざまなCMに起用されてきた。

JRAのPRコーナーで騎乗した2年前の征矢【写真:柴田惣一】
JRAのPRコーナーで騎乗した2年前の征矢【写真:柴田惣一】

毎週金曜午後8時更新「柴田惣一のプロレスワンダーランド」

 プロレスラーのCM出演。日本プロレスの父・力道山の頃から、スター選手たちがさまざまなCMに起用されてきた。

 現在、フランスベッド・介護ベッドのCMにノア・金剛の征矢学が登場している。

 金剛に加入する前の今年の2月、W-1時代に撮影したもので「だいぶ前なので、すっかり忘れていた」と頭をかくが、オーデションを受けて出演が決定。「応募者は30人ほどいた」と明かす。

 撮影は丸一日がかりだったという。徐々に共演者と息が合ってくるプロセスを「大変だったけど、楽しめた」と振り返る。

 あちこちの局で流れるCMに、征矢本人はもとより、周囲の反響も大きいという。

 コロナ禍で長らく会えず、すっかりご無沙汰になってしまったプロレスファンも多いようだが、このCMがきっかけになり、交流が復活することもあったようだ。

「久しぶり! 征矢さんのCM見た?」「見たよ!いいね」「ずっと自粛していたけど、久しぶりにプロレス見たくなった」「また一緒に行こうね」

 CMで征矢を見て、観戦の楽しさを思い出したのだろう。

 プロレスラーのCM出演には、その商品の宣伝だけではなく、そういう効果もある。

「これがなかったら、そのまま疎遠になってしまったかも。征矢さんのCMのおかげ。これぞプロレスのご縁ですね」というエピソードには、思わず笑顔になる。

 これには征矢も「そうですか! 良かった。何か嬉しいね」とにっこり。普段は寡黙な金剛メンバーだが、このときばかりは奥にしまった優しさが顔をのぞかせていた。

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