檜山沙耶、SNSとの適度な距離感「嫌な時は蓋を」 身をもって知った“良いニュース”の大切さ
元ウェザーニューズのお天気キャスターで、現在はフリーアナウンサーとして活動する檜山沙耶が、“声”を通じた発信の幅を広げている。7月からはインフルエンサーのくらっし社長とともに、“誰かに話したくなるいい話”を届けるポッドキャスト番組『となりのいい話~YOBITO Lab~』がスタート。8月末には、パーソナリティーを務める文化放送『檜山沙耶のアニウラ~アニメの裏側を覗く~』(日曜深夜1時)が放送100回を迎えた。「子どもの頃から機械に声をのせるのが好き」と独特の言葉で語る檜山に、仕事への向き合い方を聞いた。

元ウェザーニューズのお天気キャスターで、現在はフリーアナウンサーとして活動する檜山沙耶が、“声”を通じた発信の幅を広げている。7月からはインフルエンサーのくらっし社長とともに、“誰かに話したくなるいい話”を届けるポッドキャスト番組『となりのいい話~YOBITO Lab~』がスタート。8月末には、パーソナリティーを務める文化放送『檜山沙耶のアニウラ~アニメの裏側を覗く~』(日曜深夜1時)が放送100回を迎えた。「子どもの頃から機械に声をのせるのが好き」と独特の言葉で語る檜山に、仕事への向き合い方を聞いた。(取材・文=中村彰洋)
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――まずは、ポッドキャスト番組『となりのいい話~YOBITO Lab~』をスタートさせた経緯を教えてください。
「良いニュースを取り扱うメディアで情報発信をしたいという思いがありました。今回ありがたいことにお声がけいただけて、私で少しでもお力になれることがあればと思い、出演させていただいております」
――“日本一怒らない社長”ことくらっし社長との組み合わせでほのぼのとした番組になっていますね。
「とにかくありのままでいようと思っています。何か作業をしながら聞けるぐらいの温度感の番組にできればと思っているので、肩肘張らずに自分らしく、くらっし社長さんらしく、発信できるような番組にしていきたいと思っています」
――これまでに13回配信されていますが、ファンや周囲の方々の反応はいかがですか。
「以前から私を応援してくださっていた方から、『檜山さんのマインドを好きで推していて良かった』という言葉をいただけて、人柄を肯定していただけたような感覚で本当にうれしかったです」
――いろんなお仕事をされている中で、このポッドキャストはどういった位置付けになっていますか。
「『YOBITO Lab』はライフスタイルに寄り添ったとてもすてきな番組だなと思っていて、それこそ私も妊娠を発表させていただき、出産という新たなステージに向かっています。世の中には、出産や育児をする中で、悩みを持っている女性の方もいらっしゃると思います。そんな方たちの支えにもなれたらと思っています。ラジオなので、家事や育児、サラリーマンの方でも仕事をしながら聴けたりと、映像よりも気軽に触れてもらいやすいと思っています。この番組を通して、私自身のライフスタイルを確立するとともに、皆さんのライフスタイルがより潤うための背中を押せるようなものになれたらと思っています」
――良いニュースを発信したいという思いはお天気キャスター時代から変わらない部分なのでしょうか。
「お天気キャスターを目指したのも、皆さまの暮らしに安心を届けられたらという思いがありました。災害や天災、さらには殺伐としたニュースがある中で、天気予報は人が明るくなれる時間でもあると思うんです。雨の日でも、晴れの日でも、天気は等しくあって、それをお伝えしていく中で、ホッとしてもらえたらなという思いが根底にありました」

声の仕事への憧れ「純粋にやっていて楽しいんです」
――お天気キャスターを目指す前は声優に憧れていたとのことですが、“声”の仕事への興味が強かったのでしょうか。
「間違いなくそうだと思います。声を扱う仕事が純粋にやっていて楽しいんです。いろんな方との掛け合いを通して、生まれてくる何かがあったりして、すごく楽しいです。顔が映らないからこそ、発信できることもあったり、声だけで発信するので、声色とかトーンなどを気を付けるようにしていました。ただ、最近は素で話していることが多いかもしれません(笑)」
――お天気キャスターとしてご活躍されていましたが、ウェザーニューズを退社されたきっかけはどういった部分だったのでしょうか。
「いろんなことに挑戦してみたいという思いがありました。でも一番は、西岡良仁さん(プロテニスプレイヤー)との結婚が大きかったです。アスリートで、今が頑張りどきなスポーツ選手なので、少しでも力になれるように、海外に帯同したいと思ったんです。週5で勤務していると、帯同がなかなか難しく、退社を決めました。自分自身も声優さん、ラジオ、アナウンサーなどいろいろなお仕事を続けていきたいと思っていたので、今の事務所へ所属することになりました」
――西岡さんのサポートをしたいという思いが一番だったんですね。当時はどういった形でお仕事を継続されるおつもりだったのでしょうか。
「退社してから半年ほどは、ずっと海外にいたので、自分の好きな発信などをさせていただきながら、夫の帯同で料理や家事を行っていました。仕事はご縁があったらと思っていたので、この先がどうなっていくのかドキドキでした」
――活動を再開されてから約2年がたちましたが、現在の生活はいかがですか。
「思い描いていたように進んでいる気がします。やりたいことをやらせていただける環境下にありますし、以前よりも、声のお仕事や大好きなアニメやゲームのお仕事もさせていただけるようになりました。良いニュースの発信もやりたかった一つで、今回かなえられましたし、エッセイも書かせていただけたり、いろんな機会に恵まれています。たくさんのやりたいことが実現できていて、すごくありがたいです」

SNSとの適度な距離感「嫌な時は蓋を」
――現在、お仕事をされている中でどういった瞬間にやりがいを感じるのでしょうか。
「ラジオが本当に楽しいです。『アニウラ』と『YOBITO Lab』は違った楽しさがあって、『アニウラ』はプロの方にお話をお聞きすることで、『こういう世界観があるんだ』と勉強になります。『YOBITO Lab』では、『世界にこんなに良い取り組みがあったんだ』という気付きがあります。かつ、それを自分の声を通して発信できている、ある種の福祉的な貢献ができているということに楽しみを感じます」
――声の仕事への興味はいつごろから持たれていたのでしょうか。
「小学生の頃は放送クラブ、イラスト部、家庭科部に所属していました。料理は食べる方が好きではありますが……(笑)。『下校の時間になりました』『給食の時間です』とか、とにかくアナウンスが大好きで、小さい頃からマイクに声をあてること、機械に声をのせることが好きだったんです。その延長線上で、今もラジオが好きなんだと思います」
――「機械に声をのせる」とは、なかなか不思議な表現ですね。
「多分、自分の声が電子になるのが好きなんだと思うんです。イラスト部もイラストが好きで、その延長線で漫画好きになったんだと思います。そう考えると、小さい頃から好きだったことって社会人になっても密接に関わっているんですよね」
――そういった意味では、ウェザーニューズでの経験を経て、現在は自分の本当に好きなことを仕事にできているということですね。
「そうなんです。アニメ、ゲーム、ラジオ……マイクを使う仕事はずっと続けていきたいです」
――さまざまな発信方法がある中で、檜山さんのSNSとの向き合い方についてもお教えください。
「メンタルが病みそうな時は見ないようにして、気分が良い時は発信するようにしています(笑)」
――自分の感情に素直にということですね。
「そうです。嫌な時は蓋をして。あまり気にしないようにしています」
――過去にはSNSで心無い言葉を浴びてしまった経験もあったかと思いますが、どのように心の整理をしていったのでしょうか。
「最近気付いたことがあって、とある番組で占い師さんに言われたのが、芸能界の人は、人生万事塞翁が馬というのか、良いことと悪いことが同時にくる人が多いとおっしゃっていたんです。私も私生活が充実していた時期ではあったので、『SNSで何を言われても気にしない』と思えるようになりました。私生活が充実しているからこその代償なのかなと考えられるようになりました」
――そういった経験もされてきたからこそ、“良いニュース”の大切さをより感じていらっしゃるわけですね。
「本当にそうなんです! つらさを身をもって経験しているからこそ、世の中に少しでも良いニュースを増やしていきたいです」
□檜山沙耶(ひやま・さや)1993年10月27日、茨城県出身。2018年7月にウェザーニューズに入社。以降、24年3月末の退社までお天気キャスターとして、人気を集めた。24年10月からは文化放送『檜山沙耶のアニウラ~アニメの裏側を覗く~』が放送中。26年7月からはポッドキャスト番組『となりのいい話~YOBITO Lab~』をスタートさせた。プライベートでは、24年12月にプロテニスプレイヤーの西岡良仁と結婚。26年8月には第1子の妊娠を発表している。
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