小越勇輝、テニミュ歴代最多518公演で得た自信「度胸ついた」 映画初主演に決意
村人と人狼に分かれた人々の心理戦と殺りくを描く「人狼ゲーム」シリーズの劇場版最新作「人狼ゲーム デスゲームの運営人」が13日に公開される。第8作目となる今作は、ゲームの運営側に初めてフォーカス。主人公の運営人・正宗が、ゲームに参加させられている家庭教師時代の教え子・柚月を救おうと命がけで奔走する。正宗役を演じた小越勇輝は、今作が映画初主演。舞台作品の第一線で活躍してきた小越が語る映像作品での難しさ、同一公演に出演し続けた日や主演の重み、そして今作の見どころを語ってもらった。
「人狼ゲーム」で映画初主演に挑戦
村人と人狼に分かれた人々の心理戦と殺りくを描く「人狼ゲーム」シリーズの劇場版最新作「人狼ゲーム デスゲームの運営人」が13日に公開される。第8作目となる今作は、ゲームの運営側に初めてフォーカス。主人公の運営人・正宗が、ゲームに参加させられている家庭教師時代の教え子・柚月を救おうと命がけで奔走する。正宗役を演じた小越勇輝は、今作が映画初主演。舞台作品の第一線で活躍してきた小越が語る映像作品での難しさ、同一公演に出演し続けた日や主演の重み、そして今作の見どころを語ってもらった。
――今回出演される「人狼シリーズ」の印象を教えてください。
「自分と同年代の子たちがたくさん出ている作品なので、最初は『どういう役者さんが出ているのかな』と興味本位で見ていました。僕が知っている人狼ゲームと違って、この作品は賞金や命をかけた緊張感のある人狼ゲームの物語。そこに惹き込まれました。主演でお話をいただいたときはすごく驚きました」
――シリーズ8作目で初めて運営側にスポットが当たることになりました。
「人狼ゲームの緊張感とはまた違った運営側の緊張感を出したいです。自分の命をかけてでも柚月を助けたいという正宗の気持ちは強いものなので、そこの気持ちの強さは大事にしながらも、正宗の弱さや揺れている部分は大事にしたいなと思いました。
正宗はもともとはすごく優しい子。運営人が仕事なので、このゲームで人が死んでいくことに慣れてきている部分があると思うんですけど、そこに知っている子がいることで、このゲームに対しての気持ちが揺れ動き始めるんです。その心情はすごく大切にしました」
――舞台で活躍され、その後は映像作品に活動の場を移されました。舞台と映像作品のそれぞれの難しさを教えてください。
「舞台では大きな作品であったり、真ん中に立たせていただいたり、生でお芝居をして周りの人から生で反応があって……ということを経験して、度胸がついたと思います。舞台では毎回同じ公演、同じ作品、同じ物語をやっていますけど、その中でも、人のせりふの言い方が変わればこちらも変わる。気持ちのやりとりを通じて、考え方や対応が変わっていったことも、自分の基礎になりました。
舞台はその日にやってその日のものが出て、『こうできたかも』と思ったら稽古でも本番でも変えることができますが、、映像は1回撮ったら後戻りできない。『ああしておけばよかった』というのが撮り直せないので、そこはすごく難しいです。
もちろん、時間が空いてから仕上がりを見て、『こうできたかも』と思うことはあるかもしれないですけど、それはそれでそのとき出たもの。きっとそのときにしか表現できなかったものなんだなって思うようにしています。作品によっては物語の順番に撮れないこともあるので、気持ちの持って行き方も難しいと思いますね」