有村架純、舞台で1人3役に挑戦 難解さに不安も「私のIQがついていくかどうか」
俳優の有村架純が7日、都内で行われた舞台『キュー』のトークセッション&製作発表に、瀬戸康史、原作者の上田岳弘氏、演出の白井晃氏と共に登壇。同舞台に挑む心境を語った。

七夕の願いは「無事に終わりますように」
俳優の有村架純が7日、都内で行われた舞台『キュー』のトークセッション&製作発表に、瀬戸康史、原作者の上田岳弘氏、演出の白井晃氏と共に登壇。同舞台に挑む心境を語った。
同作は、2019年に『ニムロッド』で芥川賞を受賞した作家・上田氏による長編小説『キュー』を舞台化するもの。白井氏が長年構想してきた企画で、瀬戸が主演を務め、有村とは9年ぶりの共演となる。
物語は、テクノロジーが発達し続ける人間社会を背景に、「人間とは何か」「“わたし”とは誰なのか」を問いかける。心療内科医・立花徹(瀬戸)が、前世の記憶を内包し、徹の高校時代の同級生でもある渡辺恭子(有村)を呼び覚ましたことを軸に、戦後の日本を生きる人間がどこから来て、どこへ向かうのかという問い(=Question)を描く。なお、有村は恭子のほか、戦時中を生きる椚節子、未来を生きる女型のRejected Peopleの三役を演じる。
製作発表の冒頭では、この日が七夕ということにちなみ、登壇者が願い事を発表した。有村は「(舞台『キュー』が)無事に終わりますように」と口にし、会場を笑わせた。瀬戸が「すごく素直な……」と反応すると、有村は「健康に、何事もなく、舞台が開幕されて、閉幕までみなさんの無事を祈って」と思いを込めた。
有村にとって、本作は大きな挑戦でもある。「そもそも舞台のジャンルが私にとっても挑戦なんですが、またその中で三役という、あらゆる引き出しが必要そうな難しい役どころに、白井さん、瀬戸さん、カンパニーの皆さんと挑戦できる」と心境を述べた。
出演を決める前には、白井氏と話をする機会があったという。有村は「その時、ものすごい熱量でお話ししてくださり」と振り返り、「正直、この物語がどういう着地点で表現されていくかという不透明な部分があった」と率直な思いも明かした。
それでも、白井氏の言葉が参加への後押しになった。白井氏は、近年の時代の流れや世界情勢に目を向けたとき「現在が節目なんじゃないか」と熱く語っていたという。
有村は「だからといって、社会に対してどうだとか、何か分かりやすいメッセージを置いていくような舞台ではないですが」と前置きしつつ、「自分たちが流れていく時間と時代に、どうあるべきかということを再確認できるような舞台になるのではないかと思い、白井さんたちの思いに自分も賛同させていただいて参加を決めました」と説明した。
製作発表の前には、本格的な稽古が始まる前の“稽古0日目”として、上田氏と白井氏による『キュー』の世界をひも解くトークセッションが行われていた。2人のトークを聴講した感想を問われた有村は「分からないことは分からないって、正直に言ってもいいのかなと思いました」とコメント。
原作と演出を担う2人への信頼がある一方で、作品の難解さも感じているようで「頭脳派なお2人が作られているということで、私のIQがついていくかどうかって不安なんですが、素直に声を上げていきたいと思います」と、稽古に向けた姿勢を示していた。
舞台『キュー』の東京公演は11月15日から東京芸術劇場プレイハウスで行われ、大阪公演は12月4日から梅田芸術劇場シアター・ドラマシティにて実施される。
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