売上98%減から「1日1億円」のミラクル にしたん社長が語るコロナ禍危機を覆した“ひらめき”

にしたんクリニックなどを運営するエクスコムグローバルの西村誠司社長が、28日放送の文化放送『生島ヒロシの日曜9時ですよ~』(日曜午前9時)に前週に続いてゲスト出演した。今回は、外資系コンサルティング会社を経て25歳で起業して程なく背負った「7000万円の借金」、コロナ禍で直面した「売上98%減」の危機からの大逆転劇を赤裸々に語った。

初共演の生島ヒロシ(左)と西村誠司氏【写真:ENCOUNT編集部】
初共演の生島ヒロシ(左)と西村誠司氏【写真:ENCOUNT編集部】

『生島ヒロシの日曜9時ですよ~』に2回連続出演

 にしたんクリニックなどを運営するエクスコムグローバルの西村誠司社長が、28日放送の文化放送『生島ヒロシの日曜9時ですよ~』(日曜午前9時)に前週に続いてゲスト出演した。今回は、外資系コンサルティング会社を経て25歳で起業して程なく背負った「7000万円の借金」、コロナ禍で直面した「売上98%減」の危機からの大逆転劇を赤裸々に語った。

 前回、極貧の幼少期を過ごし、大学時代は葬儀場でのアルバイトで「命の尊さ」と向き合った西村氏は今回、名古屋市立大時代の就職活動から起業、失敗、成功の経緯を語った。

 西村氏が就職したのは外資系コンサルティング会社のアクセンチュア。理由は起業に向けた準備に適していたからだったという。

「イギリスの作家、ジェフリー・アーチャーの『ケインとアベル』という小説を読み、主人公のホテル王に憧れて21歳の時に起業を決意していました。経営に必要な会計の知識、英語力、IT、その全てを学べる外資系のITコンサルを選びました」

 西村氏は同社の面接官に「3年で辞めて起業します」と堂々と宣言したが、返ってきたのは予想外の言葉だった。

「『それ、かっこいいね。西村君が将来起業して成功したら、うちの会社のブランド価値も上がるじゃん』と言ってくれたんです。『何て懐の深い会社なんだ』と感動し、絶対に成功してやると心に誓いました」

 有言実行の西村氏は、25歳で独立。「ボイスメール(留守番電話の録音メッセージを転送するシステム)」の事業を立ち上げたが、このビジネスは全く振るわずに2年で7000万円もの借金を抱えることになった。

「もう、絶体絶命でした。なんとか起業のネタを探さなきゃいけないと、アメリカのラスベガスで開催されていた世界最大のIT展示会に借金をしてまで行きました。でも、結果は何も見つからず、一喜一憂どころか意気消沈して帰国の途につこうとしていたんです」

 だが、運命の女神は最悪のトラブルの先にほほ笑んでいた。

 帰国前、サンディエゴにいる学生時代の友人を訪ねようとした西村氏だったが、航空機が遅延し、乗り継ぎに失敗してしまう。友人に遅れることを伝えようにも、当時、日本の携帯電話は海外では使えず、友人とは連絡がつかなかった。結果、友人を4時間も待たせることになった。

「その時、ひらめいたんです。『日本の携帯が海外で使えないなら、アメリカの携帯を契約して日本人に貸せばいいんだ!』って。そこからハワイに法人を作って、海外用携帯電話のレンタル事業をスタートさせました」

 この事業がヒット。7000万円の借金は、3年で全額返済することができた。西村氏はこの経験から、ビジネスにおけるひとつの真理にたどり着く。

「絶対成功すると自信満々で始めた最初の事業は大失敗し、偶然のトラブルから『何でもいいからやらなきゃ』と始めた事業が当たった。成功への道筋なんて、いくら考えても分からないものなんです。でも、失敗の数だけ新しい道が見えてくるんです」

 その後、イモトのWiFiのヒットで会社は急成長を遂げたが、2020年春、コロナ禍が始まり、海外渡航ができない状態に。屋台骨だったWi-Fiレンタル事業の売り上げは瞬く間に98%減になった。

 そんな折、知人からこんな声を聞いた。「会社でコロナの陽性者が出たけれど、どこに電話してもPCR検査を受けさせてもらえない」。瞬間、西村氏はひらめいたという。

「誰も検査をしてくれないなら、自分たちでやれば人を救えるんじゃないか」

 同年7月下旬に思い立ち、約1か月後にはにしたんクリニックのPCR検査サービスをスタート。検査機器の調達から検査場所の確保、検査技師の採用まで、ありとあらゆる壁を「執念」で突破したという。

「12月11日、サービス開始から115日目で1日の売り上げが1億円を超えたんです。ゼロだった売り上げが、1日1億円はミラクルです。自分でも震えました」

 数々の修羅場をくぐり抜けてきた西村氏は、自身の成功の原動力をこう分析する。

「20代での借金やこれまでの苦労、悔しい思いがマグマのように自分の中に溜まっていたんです。それがコロナという未曽有の危機によってふたが外れ、一気に爆発したんだと思います。失敗やピンチは、必ず何かの成功の予兆なんです。諦めずに前を向いてさえいれば、必ず道は開けます」

 2回に渡って明かされた壮絶な人生ドラマに、聞き手の生島は感心しきりで「西村社長のお話は本当に内容が濃くて深い。ぜひ、準レギュラーコメンテーターになっていただきたいですね」と熱望していた。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください