「ドクターX」生み出した中園ミホ、新作“秘書ドラマ”の決めぜりふは「サラッと書いた」

22日に20分拡大スペシャルでスタートするテレビ朝日系の新ドラマ「七人の秘書」(毎週木曜午後9時)は、木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子が演じる5人の秘書と仲間たちが“悪をぶっ潰す”新時代の痛快秘書ドラマだ。「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「ハケンの品格」など数々のヒット作を生み出し、華麗な決めゼリフでブームを作ってきた脚本家・中園ミホ氏を直撃。本作に込めた思いや見どころ、執筆秘話を語ってもらった。

22日に20分拡大スペシャルでスタートするテレビ朝日系の新ドラマ「七人の秘書」【写真:(C)テレビ朝日】
22日に20分拡大スペシャルでスタートするテレビ朝日系の新ドラマ「七人の秘書」【写真:(C)テレビ朝日】

“名もなき秘書たちが世の中を変えていく”テレ朝系新ドラマ「七人の秘書」 22日に20分拡大でスタート

 22日に20分拡大スペシャルでスタートするテレビ朝日系の新ドラマ「七人の秘書」(毎週木曜午後9時)は、木村文乃、広瀬アリス、菜々緒、シム・ウンギョン、大島優子が演じる5人の秘書と仲間たちが“悪をぶっ潰す”新時代の痛快秘書ドラマだ。「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズや「ハケンの品格」など数々のヒット作を生み出し、華麗な決めゼリフでブームを作ってきた脚本家・中園ミホ氏を直撃。本作に込めた思いや見どころ、執筆秘話を語ってもらった。

 金融界の重鎮である銀行頭取の急逝によるトップ争いが過熱する裏で、常務の命令で不正に手を染めた責任をかぶり、自ら命を絶とうとする男……。常務秘書・千代(木村)は、仲間たちとともにその男を救い、銀行の暗部をすべて明るみにするべく裏仕事を開始する――。いきなりフルスロットルでミッション開始だ!初回は名もなき秘書たちが金融界に鋭く斬り込み、人知れず悪を倒す。

――名もなき黒子である秘書たちが、裏で悪を懲らしめて世の中を動かしていくという物語を、今このタイミングで書こうと思ったきっかけを教えてください。

「実は7~8年前から“名もなき秘書たちが世の中を変えていく”という話を書きたいと思っていたんです。ある時、内山聖子エグゼクティブプロデューサーに『何か書きたいものはないですか?』と聞かれて、その話をしたら即決だったので、もっと早く言えばよかった!と思いました(笑)」

――そんなに前から構想を練られていたんですね。

「例えば、『西郷どん』って実は殿様の密偵、秘書なんですよ。私は、常々そういう人たちが世の中を変えているんじゃないかと感じていたんです。よく出席する飲み会のメンバーにも政府の裏方の人たちがいるんですけど、そういった表に名前の出ない人たちが実は世の中を動かしているんじゃないのかな……と思っていたので、いつかそういう話を書きたかったんです。

 パンデミックで家にこもっていた時期に、いろんな国のこれまで知らなかった大統領をニュースで見る機会が増えましたよね? その時に、改めて国のリーダーに私たちは命を預けているんだな、と感じたんです。良いリーダーとそうでないリーダーで、身の危険や健康が脅かされることに差が出るんだということをヒシヒシと感じて、今このドラマをやりたい! と」

――いろいろと“もの申したいことがある”という気持ちだったんでしょうか?

「ほかの国とつい比べてしまったり、日本はどうなっているのか、私の住んでいる東京都はどうなんだろうって、考える時間がたくさんあったので、リーダーによって、一番あおりを食うのは国民だな、ということをすごく感じたんですよね。私は何かを正面から批判することが苦手で、茶化して笑うくらいが得意だったんですけれども(笑)、さすがにその頃は『どうなってるんだ!』という気持ちになっていたので、そういう人たちを、人事権も何ももたない女の子たちがこっそり退任させたりしたらステキだな、とファンタジックに考えていました」

次のページへ (2/3) 決めぜりふは「名乗るほどの者ではございません』」&「懲らしめてやりましょう」
1 2 3
あなたの“気になる”を教えてください