【ズバリ!近況】両脚開きニュース読んだローバー・美々、トイレ掃除から取締役に這い上がった24年語る

90年代半ば、深夜バラエティー番組「どんまい!! VARIETYSHOW & SPORTS」(日本テレビ系)のいちコーナー「ロバの耳そうじ」で、開脚してニュースを報じる“お色気キャスター“がブレークした。ローバー・美々さん(50)だ。きれいな顔で思い切ったパフォーマンスをする姿にドギマギさせられたものだ。番組終了で出番が一気に減ってしまったが、あれから約24年。ローバーさん、その後、どんな人生をたどったのか。東京・新宿でローバーさんに、歯を食いしばってがんばってきたこれまでについて話を聞いた。

開脚ニュースキャスターとしてブレークしたローバー・美々さん【写真:荒川祐史】
開脚ニュースキャスターとしてブレークしたローバー・美々さん【写真:荒川祐史】

父親の会社の取締役になり除菌スプレー開発

 90年代半ば、深夜バラエティー番組「どんまい!! VARIETYSHOW & SPORTS」(日本テレビ系)のいちコーナー「ロバの耳そうじ」で、開脚してニュースを報じる“お色気キャスター“がブレークした。ローバー・美々さん(50)だ。きれいな顔で思い切ったパフォーマンスをする姿にドギマギさせられたものだ。番組終了で出番が一気に減ってしまったが、あれから約24年。ローバーさん、その後、どんな人生をたどったのか。東京・新宿でローバーさんに、歯を食いしばってがんばってきたこれまでについて話を聞いた。

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 2019年の11月後半に、父が30年以上経営してきた小さな薬品・資材の商社・有限会社C.E.S.をお手伝いすることになり、取締役に就任しました。私が仕事しやすいように、千代田区にあった会社を私の住んでいる新宿区に移し、薬品のことや会社経営について勉強し、全国の取引先に片っ端からあいさつに行って、飛び込み営業にも行って、経理もやって……もう怒涛の毎日でした。必死でやってきたのに、この新型コロナウイルスでしょ。自律神経失調症で1度、倒れちゃったんです。自分がそんなにストレスを受けていると思っていなかったからビックリ。

 でも、「落ち込んでもしょうがない。やれることをやろう」と、電話やメールで営業したり、ウチで扱うアルコール消毒液を病院や児童館に寄付したり。“アルコールで手が荒れる”と聞いて、石けんと同じ成分の、身体に優しいホタテの貝殻で作ったノンアルコール除菌スプレー「きらきら美ーナス」という商品を、取引先の薬品会社と共同開発し発売しました。除菌スプレーを開発したタレントなんて、ほかにいませんよね? “セクシー・キャスター”もそうですけど、私、ほかの人がやっていないことをやるのが好きなんです。

「きらきら美ーナス」は7月に発売し、それからちらしを1000枚は配りましたね。自転車で都内を走り回ってポスティングしたり、飛び込みで劇場やマッサージ店、保育園や児童館に配ったり。新宿南口で出会った、イベント会社の手掛ける“ゆるキャラ”コロノンちゃんに声をかけ、一緒にサンプルを配ることも始めました。

ずっと芸能活動を認めてくれなかった母親と和解

 父の会社を継ぐことになったのは、父が79歳と高齢になったから。ある朝、突然、両親から電話がかかってきて相談されたんです。私は2人姉妹で、3歳下の妹には子どもが2人いるので、会社を継ぐのは私しかいない。それで、両親を埼玉から私の家の近くに呼び寄せ、両親の面倒をみながら会社を手伝おうと決めました。それまで、両親は埼玉、私は高校を出てからずっと東京で、別々に生きてきたんですけどね。

 母は私の芸能活動を、ずっと認めてなかったんです。ただ、今、私が“ローバー・美々”の芸名をフル活用して営業に行き、行った先々でみなさんに温かく歓迎されるのを見て、やっと認めてくれたようです。父は当時から「あれはオレの娘!」と自慢してたみたいですが。

 妹は「反対だよ」と言いながら、1996年に「ロバの耳そうじ」年越し企画で、私が一晩で1996回開脚する企画のとき応援しに来てくれて、警備員に止められながら「えりちゃん! えりちゃん!」って必死で声をかけてくれました。今は良きアドバイザーですね。

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