愛希れいか 宝塚退団後、初の単独座長公演に「明るく元気に突っ走っていきたい」

「愛」そして「友情」をパワフルなナンバーに乗せて描き、大ヒットした映画「フラッシュダンス」が、ついに日本でミュージカル化。主人公でダンサーを夢見る少女・アレックスが奮闘するエネルギッシュな物語は、未来を切り開く勇気を与えてくれるに違いない。宝塚歌劇団を退団後、今作が単独初主演となるアレックス役の愛希れいかに作品の見どころ、そして胸に抱き続けるダンスへの情熱を聞いた。

ミュージカル「フラッシュダンス」に主演する愛希れいか【写真:荒川祐史】
ミュージカル「フラッシュダンス」に主演する愛希れいか【写真:荒川祐史】

ミュージカル「フラッシュダンス」が日本上陸!主演の愛希れいかにインタビュー

「愛」そして「友情」をパワフルなナンバーに乗せて描き、大ヒットした映画「フラッシュダンス」が、ついに日本でミュージカル化。主人公でダンサーを夢見る少女・アレックスが奮闘するエネルギッシュな物語は、未来を切り開く勇気を与えてくれるに違いない。宝塚歌劇団を退団後、今作が単独初主演となるアレックス役の愛希れいかに作品の見どころ、そして胸に抱き続けるダンスへの情熱を聞いた。

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――早速ですが、ミュージカル「フラッシュダンス」に出演が決まった時の気持ち、そして今作の見どころを教えてください。

「実は、出演が決まる前に韓国で『フラッシュダンス』のワールドツアーを観劇していたんです。なので、すごくご縁を感じてびっくりしました。原作の映画も見たのですが、ミュージカルではいろんなシーンをダンスで表現することが多いので、ダンスが多いんです。踊れるうれしさと、あんなに踊れるかなという気持ちとで、ドキドキとわくわくが入り混じっているような気持ちでした。

 ミュージカルを見た時にはすごくエネルギーをもらえました。今回は中止になってしまったのですが、稽古が進んでいた『エリザベート』は、『フラッシュダンス』とは全然違う両極端な作品。舞台が王室と町工場ですから。全く違うものをできるのはすごく楽しみです。これまでは歴史のある作品や、宮廷の王室で過ごす作品が多く、現代劇はあまり経験がないんです。そういった意味でも、アレックスのような役柄を演じることにわくわくしています」

――「フラッシュダンス」ではアレックスが親友や恩師からオーディションを受けるように背中を押される場面がありますが、愛希さんにも同じような経験はありますか。

「あります。私も4歳からバレエをやっていて、その中で学んだことは大きくて。宝塚を目指すことになった時も、先生方が『あなたにはあなたの人生があるんだから』と背中を押してくれました。30人以上いる宝塚時代の同期にも助けてもらったことが多々ありました。人生のターニングポイントになる時はそういう人たちが近くにいて、背中を押してくれることが多いです」

――そういう部分でも、アレックスと愛希さんの共通点は多いのでしょうか。

「ダンスが好きということや、自分も経験したことがあるオーディションの場面は共感する部分がありました。あとは、意志が強いくせに自信がないというのも見ていて共感できます」

――愛希さんが「ダンスを好き」と実感した瞬間はいつでしょうか。

「お母さんの影響で4歳からバレエを始めましたが、私は体も硬くて全然うまくできなかったんです。ただ、発表会はすごく好きでした。小さい頃から音に合わせて踊ることや舞台は好きだったんだなって思います。やっぱり舞台で躍らせてもらっている時は、無になれるし、一番好きな瞬間ですね」

――劇中では、入学願書の項目に「あなたが踊るために必要なものを一言で説明しなさい」とあるくだりがあります。愛希さんが踊るために必要なものを一言でいうと何ですか。

「心ですね。心がないと、技術がすごくても何も伝わらない。だから心を豊かにすることだと私は思います。不思議なんですけど、ただ技術をめちゃくちゃ練習して踊っても、何も響いてこないんですよね。でも、下手でも気持ちを込めて何かを伝えたいと思って踊ると、絶対誰かには伝わるし感動する。なので、必要なものは心を豊かにすることじゃないかなと思います」

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