内田理央「私のような人間がいてもいい」 “オタク文化”を発信するワケ

モデルで女優の内田理央が、自身初の主演舞台に臨む。ナンセンスな劇作で知られるブルー&スカイの作・演出による「星の数ほど星に願いを」(27日~9月6日、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA)。いい意味で「くだらない」というコメディー劇を通して開く新境地だ。飛躍を続ける28歳は、アニメやゲーム好きの“サブカル女子”でもあり、7月に“趣味全開”のYouTubeチャンネルを開設。多面的な魅力に迫った。

舞台「星の数ほど星に願いを」に主演する内田理央【写真:塩見徹】
舞台「星の数ほど星に願いを」に主演する内田理央【写真:塩見徹】

ブルー&スカイ作・演出の舞台「星の数ほど星に願いを」で自身初の主演 27日開幕

 モデルで女優の内田理央が、自身初の主演舞台に臨む。ナンセンスな劇作で知られるブルー&スカイの作・演出による「星の数ほど星に願いを」(27日~9月6日、東京・紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYA)。いい意味で「くだらない」というコメディー劇を通して開く新境地だ。飛躍を続ける28歳は、アニメやゲーム好きの“サブカル女子”でもあり、7月に“趣味全開”のYouTubeチャンネルを開設。多面的な魅力に迫った。

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――初めての主演舞台です。稽古の様子、初日に向けての思いはどうですか。

「最初にお話をいただいた時は、私自身があまり舞台の経験がなく、共演者の皆さんは個性的で、普段から舞台で活躍される方が多く、主演で大丈夫かなあという不安はありました。いざ稽古に入ってみると、とても楽しく穏やかにやっているので、稽古場は笑いが絶えない現場になっています。コメディー劇で、考え過ぎて悩む内容ではないので、私自身も楽しく演じられると思いますし、安全に無事に本番を迎えることを第一にやりたいと思っています」

――本作は独特な世界観の演劇です。舞台は、業績の悪化している町工場で、“どんな願いもかなう神秘の石”として、ただの石ころをインチキ占い師たちに売りつけています。内田さんは、その町工場の融資を回収するためにやってくる銀行員のナナというユニークな役どころです。

「ナナは、最初は『もう融資はできません』と冷たい宣告をするのですが、本当は町工場の再建に向けて一番頑張りたいと思っている役柄です。こう聞くとシリアスな内容をイメージするかもしれませんが、ブルー&スカイさんのナンセンスコメディーなので、本当にナンセンスです(笑)。くだらなくて、わけわかんない内容です(笑)」

――これまでもコメディエンヌの経験はあると思いますが、それとは違うのでしょうか。

「ナナは町工場のみんなに振り回されながらも再建のために一生懸命に頑張るキャラクターです。私自身が何かを面白く発信するというよりは、個性的な登場人物も含めてストーリー全体で楽しめるような内容です。こうした演劇は初めての経験で、最初はどうしようと思いましたが、ブルー&スカイさんとも話して役作りを進めていきました。今回、ドラマ『半沢直樹』の前作シリーズを全話見直しました。名前を出すのも恐縮ですが、ブルー&スカイさんからも言われて、銀行員というイメージを膨らませるために見させていただきました」

――新型コロナウイルス禍のいまだからこそ、笑うことも大事になってくると思います。

「本当にくだらなくて楽しめる演劇です。ストレスがたまっていたり、疲れている時でも気軽に見ることができる明るい内容なので、ぜひ楽しんでいただければと思います」

――ドラマ・映画の出演が続き、女優業が充実していますね。

「お芝居は一番頑張りたいなと思っているお仕事で、これから年を重ねていっても続けていきたいと思っています」

――今後に挑戦してみたい役柄はありますか。

「悪役を経験したいです。これまで演じることがあまりなかったので、挑戦してみたいです」

――内田さんのイメージにはないですが、例えば悪女ですか?

「もちろん悪女もそうですが、ヒーローの敵みたいな役をやってみたいです!」

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