主演する関西テレビ系連続ドラマ「マイラブ・マイベイカー」(現在放送、配信中)で、パン屋店長・小岩美々子を演じた本仮屋ユイカ。演出を手掛けた映画「まぶだち」「ロボコン」などで知られる古厩智之監督との出会いは、女優としての転機になったという。ステイホーム期間には、YouTuberデビューも果たしたが、そこには表現者としての思いがあった。

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――古厩監督の演出はいかがでしたか。

「魔法使いみたいな方だなって思いました。私は結構、撮影の段取りを気にしてしまったり、時間配分を考えたり、色んなことが気になってしまうんですね。古厩さんは、こちらが『段取りもしなくていいのかな』って、焦ったりするぐらいのんびりされていて、でも、その中で生まれた監督の一言、キャラクターの動線、タイミングとか、古厩さんが指示することがきっかけになって、急にそのシーンがとてもイキイキして、かつキャラクターもとても魅力的になるんです。毎日すごくワクワクしながら、撮影現場に行っていました。古厩監督との出会いは、転機になったと思います」

――ところで、コロナ禍では、お仕事はどんな状況でしたか？

「やっぱり集合して撮るようなドラマとか演劇は延期になりました。そんな中、私はレギュラーでナレーションとラジオに携わっているので、ライフワーク的には表現させて頂いていました。そのおかげで、気持ちは落ち着いていられました」

――ステイホーム期間、YouTubeを始めました。

「とにかく、すごく考える時間もあって、自分は、何をして、生きていたいのかと思ったんですね。私はしゃべるのがすごく好きなので、1人でしゃべって、楽しく過ごしているところを見て頂けたらなと思いました。やっぱり、芸能のお仕事をしていて、名前を知ってもらっている以上、私のことを誰かが気にかけてくださっている可能性があるなと思って、私が元気ですよってことをただ伝えるのも1つの使命だなと思ったんです」