【ズバリ!近況】「ゆうひが丘の総理大臣」優等生役の斉藤とも子さんは介護職で子供育て上げ孫2人

「今日から俺は!!」「ごくせん」「ROOKIES」など、いつの時代も学園ドラマはワクワクさせてくれる。1978~1979年に放送された中村雅俊(69)主演のドラマ「ゆうひが丘の総理大臣」(日本テレビ)も、当時の若者の支持を集め大ヒットした。この作品で優等生役を演じて人気だったのが斉藤とも子さん(59)だ。その後、結婚・休業していたが、今はどうしているのか。東京・新宿の映画館「K’s cinema」で会った斉藤さんに聞いた。

38歳で大学に入り社会福祉を学んだ斉藤とも子さん【写真:山田隆】
38歳で大学に入り社会福祉を学んだ斉藤とも子さん【写真:山田隆】

社会派作品で存在感を発揮しているが…

「今日から俺は!!」「ごくせん」「ROOKIES」など、いつの時代も学園ドラマはワクワクさせてくれる。1978~1979年に放送された中村雅俊(69)主演のドラマ「ゆうひが丘の総理大臣」(日本テレビ)も、当時の若者の支持を集め大ヒットした。この作品で優等生役を演じて人気だったのが斉藤とも子さん(59)だ。その後、結婚・休業していたが、今はどうしているのか。東京・新宿の映画館「K’s cinema」で会った斉藤さんに聞いた。

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 この映画館で7月25日から上映される「ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶」のナレーションを担当させていただきました。第二次世界大戦末期、沖縄でどれほどむごいことが繰り広げられて多くの人が犠牲になったのか、当時を知る方々が映画の中で重い証言をしてくださっています。その証言を邪魔するナレーションになっていないといいのですが……。沖縄戦は米軍基地を沖縄に押しつけている現状と結びついています。1人でも多くの方に見ていただいて、その責任の重さを感じていただけたら、と思いますね。

 1982年公開の映画「ひめゆりの塔」、1999年から3年間、井上ひさしさんの“戦後「命」の三部作”といわれる舞台「父と暮せば」などに出演したので、社会派の作品を選んでいると思われるかもしれませんが、そういうわけではないんです。とくべつ戦争や沖縄の問題について知識があるわけではないですし。ただ、「父と暮せば」はどうしてもやりたい大切な作品だ、という思いがありました。

舞台「父と暮せば」で芝居の力を思い出した

 1995年に離婚し、「父と暮せば」の舞台に立った1999年、私は3浪してようやく大学に受かったところでした。入学と同時ぐらいに稽古が始まって、入ったばかりなのに、同級生に授業を録音してもらったりノートを貸してもらったりしながら、何とか単位をとって。「父と暮せば」をきっかけに女優業に力を入れていこうと思っていたわけではないのですが、結局、「父と暮せば」に出演したことで、女優がやめられなくなりましたね。

「父と暮せば」は逃げ出したいほど演じるのが苦しい作品だったんですけど、舞台の上でお客さまが芝居に集中している空気を感じたり、お客さまが心を動かされている姿を見たりすることで、芝居の力を実感したんです。私が中学生のときに女優になりたいと思ったのは、ドラマを見て励まされたからでした。「父と暮せば」を観て涙を浮かべる方たちを目の当たりにして、その感覚を思い出しました。

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