韓国新大統領夫人はスゴ腕実業家 アートビジネスで築いた華々しい経歴

韓国の新大統領に就任したばかりの尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏の後ろを控えめに歩くファーストレディーの金建希(キム・ゴンヒ)さん。米国のバイデン大統領訪韓関連のニュースで繰り返しその姿が紹介され注目が集まっている。「アイドル並みの美貌」「ファッションセンスが抜群」などと伝えられているが、韓国ではスゴ腕の実業家としても有名だ。その華々しさは女優のソン・イェジンがドラマ「愛の不時着」で演じた財閥令嬢のヒロイン・セリを上回るほどだ。

下を向くキム・ゴンヒ大統領夫人【写真:AP】
下を向くキム・ゴンヒ大統領夫人【写真:AP】

10年前、39歳の時に当時51歳のユン氏と結婚

 韓国の新大統領に就任したばかりの尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏の後ろを控えめに歩くファーストレディーの金建希(キム・ゴンヒ)さん。米国のバイデン大統領訪韓関連のニュースで繰り返しその姿が紹介され注目が集まっている。「アイドル並みの美貌」「ファッションセンスが抜群」などと伝えられているが、韓国ではスゴ腕の実業家としても有名だ。その華々しさは女優のソン・イェジンがドラマ「愛の不時着」で演じた財閥令嬢のヒロイン・セリを上回るほどだ。

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 韓国のウィキサイト「ナムウィキ」によると、キム・ゴンヒさんは72年9月2日生まれ。15歳の時に父親が他界。母親に育てられながら高校に進み、96年に京畿大学芸術学部絵画科を卒業した。淑明大学大学院美術教育専攻で修士号を取得。さらに国民大学テクノデザイン大学院デジタルコンテンツデザイン学で博士号を取得した。大学で時間講師を務めながら展示会を行い、2007年から1年間、水原女子大学広告映像科の兼任教授に就任。同年7月に海外美術品展示・企画会社「コバナコンテンツ」を設立し代表取締役に就任した。

 起業後も学問に対する熱意は衰えることがなく、10年3月には韓国最難関大学であるソウル大学経営専門大学院経営学科経営専門修士(EMBA)を取得。12年3月11日にソウル大法学部出身の検察官ユン氏と結婚した。当時、ユン氏は満51歳、キム・ゴンヒさんは満39歳だった。結婚後は安養大学兼任教授、国民大学テクノデザイン大学院(専門大学院)造形大学兼任教授を務めてきた。韓国のネットには教壇に立つキム・ゴンヒさんについて「授業で展示会に行くたびにキム・ゴンヒ先生は私費で入場料を出していました」などの声が上がっている。この言葉を聞く限り、金銭回りでは清潔な姿勢を見せていたようだ。

 まさに華麗な経歴というほかないが、彼女がすごいのはここからだ。彼女が設立した「コバナコンテンツ」は海外の有名アーティストの展覧会を相次いで実現。米ポップアートの旗手アンディ・ウォーホル展やシャガール、ゴッホ、ゴーギャン展の企画に参加。「コバナコンテンツ」が主幹となった中国五百年国宝展、米抽象表現主義の巨匠マーク・ロスコ展、戦後フランスの彫刻界で最も高い評価を得るスイスの彫刻家、画家、素描画家、版画家であるアルベルト・ジャコメッティ展などを次々と企画し大成功を収めた。キム・ゴンヒさんの展覧会には韓国の有名芸能人・文化人も数多く観覧し話題を集めた。

 美術に関する深い知識と天才的なビジネス手腕を通して世界中のセレブとのネットワークを構築し、華々しく活躍してきたキム・ゴンヒさんだが、大統領夫人になったことで会社は廃業の方向だという。キム・ゴンヒさんをめぐっては韓国大手ポータルのNAVERに公式ファンクラブ「コンサラン」が設立され現在の会員数は9万人を超えている。本人のインスタグラムには動物の写真をアップし、フォロワーに動物保護を呼び掛けている。大統領選の最中には経歴詐称、整形疑惑、ホステス歴などさまざまなスキャンダルに見舞われたが、いずれも深い傷にはなっていない。今後、ユン大統領の外遊や海外からの来賓が訪韓した際、才色兼備の“ファーストレディー”として表舞台に登場する機会が増えるかもしれない。

次のページへ (2/2) 【写真】公式ファンクラブに掲載されているキム・ゴンヒ大統領夫人の清楚な笑顔
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