アイドルグループ「AKB48」の1期生として活躍した平嶋夏海（29）は、現在“バイク女子”として活躍の場を広げている。自身のYouTubeチャンネル「はしれ！なっちゃんねる」ではその“バイク愛”を思う存分に発揮し、視聴者を楽しませている。そんな平嶋に、バイクとの出会いのルーツを聞いた。（取材・文＝中村彰洋）

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――バイクと出会ったきっかけを教えて下さい。

「小学生の頃から父がバイクに乗っていました。小さい頃にタンデムに乗り、ツーリングに連れて行ってもらっていました。そのときから、大人になったら自分も免許を取って、バイク2台で父とツーリングをしたいと思っていました。なので、高校を卒業してすぐに中型免許（普通自動二輪免許）を取るために教習所に通いました。大型二輪免許を取得したのは25歳ぐらいのときです」

――AKB48で活動をしながら免許取得でした。苦労などはありませんでしたか。

「最初にグループのスタッフには、免許取るのを『ダメ』って言われてしまいました。でも、『こっそり取っちゃおう』って（笑）。アイドルしつつ、教習所に内緒で通って、取ってから事務所に言いました。NGって言われてしまったので、取得後に事後報告しました（笑）」

――免許を取得してからは頻繁にバイクに乗っているのでしょうか。

「免許を取ったばかりのときは二十歳で、友達と遊ぶほうが楽しかった時期だったので、年に2回ぐらい父とツーリングに行く程度でした。1人でツーリング行ったりは、最初の2、3年はなかったです」

――バイクの魅力を教えて下さい。

「ツーリングしていて、空気が変わった瞬間がすごい分かるんです。海が近くなった瞬間の潮の香り、山に入った瞬間の温度が下がって急にヒヤッとする感じ、そういった変わり目を感じられることが車とは違う魅力なのかなと思います」

――車の免許は持っていますか。

「持っていますが、ペーパーです。年1回運転するぐらいです」

――愛車は「MOTO GUZZI V7 III Racer 10th ANNIVERSARY」と聞きました。選んだ理由を教えて下さい。

「自分で初めて1年前ぐらいに購入しました。大型バイクを探していて、バイク雑誌の取材などで、いろんなバイクに乗らせてもらう中で、これだって思う1台に出会うまで買い渋っていました。そんなとき、『MOTO GUZZI V7 III Racer 10th ANNIVERSARY』に初めて乗ったのが雨の日だったんです。『雨はやだなぁ』って思っていたんですけど、その日は雨なのにすごい楽しく運転ができてたんです。今まで乗ってきたバイクで『1番良い』となり、『欲しいな、欲しいな』とずっと思っていました。

　9か月ぐらい悩んでいたら、10thアニバーサリーの限定車だったので、メーカーの方から『この1年が終わっちゃうと、販売なくなっちゃいますよ』って連絡をいただいて……。だから、買うならここしかない、これは買えってことだなと思い、決断しました」

――おいくらでしたか。

「130万円ちょいぐらいした。それに、ETCやフォークブーツ、エンジンガードなどのオプションをつけて、トータルでもプラス10万円ぐらいでしたね」