斎藤誠のニューアルバムに桑田佳祐が参加 「誰にも相談せず桑田さんにデモ楽曲を送りました」

サザンオールスターズ、桑田佳祐ソロの活動でサポートギタリストを務めるシンガー・ソングライター斎藤誠のニューアルバム「BIG LOVE」に、桑田が参加してることが明らかになった。

自身のトレードマークであるテレキャスター・シンラインを奏でる斎藤誠(右)と桑田佳祐のギター共演
自身のトレードマークであるテレキャスター・シンラインを奏でる斎藤誠(右)と桑田佳祐のギター共演

1996年発表の「今僕を泣かせて」では桑田佳祐がコーラスとスライドギターで参加

 サザンオールスターズ、桑田佳祐ソロの活動でサポートギタリストを務めるシンガー・ソングライター斎藤誠のニューアルバム「BIG LOVE」に、桑田が参加してることが明らかになった。

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 斎藤は、26日に自身13枚目のオリジナルアルバム「BIG LOVE」をリリースする。斎藤のあふれんばかりの音楽愛と、これまで支えてくれた数え切れないほどの“愛”への恩返しの気持ちが込められている。その新譜に、デビュー前から敬愛する大先輩であり、斎藤が長きにわたってサポートギタリストを務める国民的アーティスト・桑田が参加していることが発表されたのだ。

 桑田が作詞・編曲を担当、さらにはコーラスでレコーディングにも参加し生まれた極上ポップロック・ナンバーのタイトルは「涙のMidnight Soul」。約40年となる斎藤の活動歴の中でも特別な思いで臨んだ今作で、青山学院大学時代の先輩であり、長年音楽人生を共に過ごしてきた桑田とのコラボレーションが実現したというのだから胸熱だ。

 過去には1996年に斎藤が発表した「今僕を泣かせて」で、桑田がコーラスとスライドギターで参加したことはあるが、今回のように“がっぷり四つ”で楽曲を作り上げたのは初。斎藤は“桑田さんといつか一緒に楽曲を作りたい”という思いを持っていたが、「敬愛する先輩の活動の妨げになってはいけない」と長年その気持ちを心に秘め続けてきた。一方で、CDからストリーミングへと音楽の聞かれ方が変わった令和の時代で、CDアルバムを作れるチャンスはこれが最後かも知れないと、“最後の1枚になってもいいと思えるものを作る”ことを決意。斎藤は悩んだ末に、意を決して桑田に作詞を相談する便りを送ると、ある日突然、完成された歌詞が桑田から返ってきたという。このようにして生まれた「涙のMidnight Soul」は、共に音楽人生を歩んできた2人の絆を描くように、熟成した大人の、ちょっと情けなくも愛おしい物語が紡がれている。

 同曲は8日午後11時からJFN系38局ネットで放送される「桑田佳祐のやさしい夜遊び」で初オンエアされる。また、昨年開催された桑田の全国アリーナツアーで2人が共演している模様は、『桑田佳祐 LIVE TOUR 2021「BIG MOUTH, NO GUTS!!」オンライン特別追加公演』で見ることができる。

 斎藤誠の本人コメント全文は以下の通り。

「1/26にリリースする『BIG LOVE』というアルバムに、あの桑田先輩が作詞してくれた『涙のMidnight Soul』を収めることができました!

 25年前に一度、コーラスとギターでアルバム制作に協力していただいことがありましたが、作詞のお願いは今回が初めて。ダメ元覚悟で、誰にも相談せず桑田さんにデモ楽曲を送りました。そうしたら早い時期に“できたよ”という連絡が……。返信メールそのものが歌詞でした。

 もはや“盤”をつくるのが時代的に難しいのは承知しています。けれど前作から8年の歳月の中で生まれた曲たちを発表するなら、最初にイメージしたアルバム形式を貫き通したかった。“これが最後の1枚になってもいい”という決意とともに。桑田さんにはダメ元で作詞依頼をしましたけれど、何かしら意志を示してくれるに違いないと、なぜか勝手に信じていたんです。本当に桑田さんには感謝です!!

 憧れた60年代後半以降のアメリカンポップロック、ライブに足を運んでくれたファンの皆さん、そして先輩に向けて、素直に愛情を表現したら純愛度100パーセント超の“BIG LOVE”になりました。このアルバムは僕の集大成です!」

次のページへ (2/2) 【写真】斎藤誠が「集大成」と位置づけた新譜「BIG LOVE」のジャケット写真
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