いとうまい子、上場企業の社外取締役に就任へ AI研究、会社経営の手腕評価され

女優いとうまい子(57)が、不動産テック(テクノロジー)事業を展開する株式会社タスキ(本社・東京)の社外取締役に就任する見通しであることが24日、分かった。12月22日開催の定時株主総会で正式決定する。

株式会社タスキ社外取締役に就任する見通しのいとうまい子
株式会社タスキ社外取締役に就任する見通しのいとうまい子

不動産テック事業を展開する「タスキ」が白羽、12月22日に決定

 女優いとうまい子(57)が、不動産テック(テクノロジー)事業を展開する株式会社タスキ(本社・東京)の社外取締役に就任する見通しであることが24日、分かった。12月22日開催の定時株主総会で正式決定する。

誰もがアッと驚く夢のタッグ…キャプテン翼とアノ人気ゲームのコラボが実現

 同社は2013年8月に設立され、20年10月には東証マザーズ市場に上場。コロナ禍の2年間も増収増益を重ね、21年9月期決算で売上高91億9000万円、経常利益11億1200万円を計上。人工知能(AI)プログラムの研究、開発やAIを用いた各種問題解決のサービスも提供していることから、向学心が高く、AI研究、会社経営に取り組んできたいとうに白羽の矢を立てた。

 いとうは芸能活動を続けながら、40代になって「学び直し」を開始。10年には早大人間科学部(eスクール)入学した。その後、修士課程でのロボット工学研究を経て、博士課程で予防医学の研究をしてきた。さらに、19年からはAIを活用したサービスを提供する株式会社エクサウィザーズ(本社・東京)のフェロー(研究員)としてロボット開発にも取り組んでいる。また、17年にテレビ制作会社を設立して社長に就任。社員7人から1年足らずで50人以上に成長させた実業家の横顔も持つ。

 昨今、女優の酒井美紀(不二家)、卓球五輪メダリストの福原愛(琉球アスティーダ、12月17日に決定)ら女性著名人の社外取締役就任が相次いでいる。ただ、いとうについては本名の小野田麻衣子として名を連ねることになり、タスキの柏村雄社長は、ENCOUNTの取材に「小野田氏については予防医学、AIおよびロボット工学の研究も含め、常に新しいことに挑戦されています。当社がクラウドベンダーへと進化を遂げる局面において、その視点を生かしていただきたいと思います」と、芸能活動外を主にした選定理由を説明した。さらには「当社のガバナンスについても意見を投げかけていただき、より良い経営体制につなげたいと思っております」と期待を口にした。

〇いとうまい子 本名・小野田麻衣子。1964年8月18日、名古屋市生まれ。82年、「第1回ミスマガジン」でグランプリを獲得し、翌83年にアイドルデビュー。84年にはTBS系連続ドラマ「不良少女と呼ばれて」で不良のヒロイン役を好演して話題になった。その後も多くのドラマ、映画、舞台に出演。44歳だった09年1月に5歳下のIT関連の会社員男性と結婚した。向学心と同時に新しい技術への関心も高く、95年には、いち早くインターネットに取り組んだとことでも知られている。

次のページへ (2/2) 【写真】約40年前の初々しい表情…デビュー当時・18歳ごろのいとうまい子の姿
1 2
あなたの“気になる”を教えてください