中村あゆみ、一人娘と不仲だった過去「常に悩む毎日」 衝突乗り越え育んだ“親子愛”

80年代の大ヒット曲「翼の折れたエンジェル」で知られるシンガー・ソングライターの中村あゆみが、NOKKOや相川七瀬など6組のママ・アーティストと音楽祭「ママホリ2021~Genking Live」を12月に開催する。長引く巣ごもり生活で大変なママたちを生の歌声で応援したい……自身も母親として今年社会人になった一人娘を育てた経験が彼女を突き動かしたという。

全国とママさんとママアーティストを結ぶイベントを立ち上げた【写真:荒川祐史】
全国とママさんとママアーティストを結ぶイベントを立ち上げた【写真:荒川祐史】

音楽でママに休日を…元気を届ける音楽祭を開催

 80年代の大ヒット曲「翼の折れたエンジェル」で知られるシンガー・ソングライターの中村あゆみが、NOKKOや相川七瀬など6組のママ・アーティストと音楽祭「ママホリ2021~Genking Live」を12月に開催する。長引く巣ごもり生活で大変なママたちを生の歌声で応援したい……自身も母親として今年社会人になった一人娘を育てた経験が彼女を突き動かしたという。(インタビュー・文=福嶋剛)

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 昨年からずっと暗いニュースが当たり前のような世の中になってしまい、私の周りでも学校が休校になったり、お父さんもお母さんもお仕事はリモートになったり。家での生活が増えた分、お母さんにのしかかる家事の負担が大きくなって、体力も気持ちもいっぱいいっぱいになってしまう。そんな話をあちこちで聞くようになりました。

 一方で私たち音楽活動をしている側も昨年ライブハウスでクラスターが発生したというニュースがあってからはなかなか思うようなライブができない。特に私たちがやってきたロックなんて飛沫(ひまつ)も飛ぶし、密にもなるからライブをする人は悪者扱いにされちゃっているような、そんなつらい時期もありました。ようやく少しずつ復活の兆しが見えてきたところで今度は感染対策が不十分な音楽フェスの影響で、さらにエンターテインメントに厳しい目が注がれるようになりました。この負のスパイラルからなんとか抜け出して私たちアーティストもなんとかステージの上に立ちたい。そんな2つの悩みを解決する方法を考えていた時にママに休日(=ホリデー)をとってもらって元気を届けるフェス形式のライブ「ママホリ」を思い付いたんです。

 早速スタッフとミーティングすると、やはり最大の課題は新型コロナウイルス感染防止対策でした。「ライブをやるなら安全・安心が大前提。当日、入場者全員に抗原検査をしてもらう、というのはどうだろう?」という話になり、企画書にまとめて大手企業さんに持ち掛けてみたら協力を快諾してくれて。運営側もお客様も1つでも多くの安心材料を積み重ねることで、元気に安心して会場へ足を運んでもらおうと考えています。

 出演者は同じ世代を歩んできたアーティストであり、友人でもあるNOKKOちゃん。彼女とは80年代に「宿題なんて忘れちゃえ!」というイベントを1985年8月31日に日比谷野外音楽堂でやったんですが、いまやお互いに「ちゃんと宿題やりなさい!」という母親になっちゃって(笑)。そんな懐かしい同窓会みたいな気持ちにもなりますね。そして「ANNA」というユニットでも一緒にコラボした相川七瀬さん。子育てをしながら大学にも通っているなんて「すごい!」のひと言につきますね。さらに今回絶対に出演してもらいたかった大好きなアーティストで、ママとしても尊敬しているhitomiさん、MAXのMINAさん&REINAさん、土屋アンナさん。司会はパパ代表として、何度か共演させていただいているつるの剛士さん。これだけのメンバーですから出演順などは関係なく、全員がメインの豪華なステージになること間違いありません。

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