「ドクターX」長く愛される理由とは 時代劇に似た爽快感と視聴者を“飽きさせない”笑い

テレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(木曜午後9時)第7シリーズの第2話が21日に放送され、関東地区の平均世帯視聴率が15.9%(個人9.4%)だったことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回の19.0%から3.1ポイント下がったが、15%オーバーは高視聴率と言われる時代。ハイレベルな数字をキープしている形と言える。2012年の第1シリーズからから長く視聴者を親しまれる要因はどこにあるのか。

大門未知子を演じる米倉涼子【写真:(C)テレビ朝日】
大門未知子を演じる米倉涼子【写真:(C)テレビ朝日】

第2話の関東地区の平均世帯視聴率15.9% 第1話から3.1ポイント下落もハイレベル

 テレビ朝日系ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」(木曜午後9時)第7シリーズの第2話が21日に放送され、関東地区の平均世帯視聴率が15.9%(個人9.4%)だったことが22日、ビデオリサーチの調べで分かった。初回の19.0%から3.1ポイント下がったが、15%オーバーは高視聴率と言われる時代。ハイレベルな数字をキープしている形と言える。2012年の第1シリーズからから長く視聴者を親しまれる要因はどこにあるのか。

誰もがアッと驚く夢のタッグ…キャプテン翼とアノ人気ゲームのコラボが実現

 第7シリーズは、100年に1度といわれるパンデミックの状況下、感染治療と内科を最優先し、不要不急の外科手術は延期する方針を採用した東帝大学病院が舞台。花形だった外科は別棟の分院へ追いやられ、メスを使わない「ケミカルサージェリー」を推進する内科が台頭のきざしをみせている設定だ。内科主導の組織改革を進める内科部長・蜂須賀隆太郎(野村萬斎)や蜂須賀の手足となって暗躍する外科医・興梠広(要潤)らが大門の前に立ちはだかる形になっている。

 天才外科医・大門が「私、失敗しないので」と、強大な敵と対峙(たいじ)しながら難手術を行い、スッキリ勝利して視聴者を爽快な気分にしてくれる流れは、今シリーズも健在だ。この爽快感は人気の大きな要因。初回はゲストに岡田将生、冨永愛、第2話には夏川結衣が出演した。こうしてゲスト出演者を迎えて作品に変化や刺激を入れて盛り上げているのも好調キープの要因の一つと言えよう。

 もう一つ人気の大きな要因を挙げるなら、西田敏行、遠藤憲一、勝村政信らおなじみのレギュラー陣を中心にコミカルな演技で、命に関わる医療現場の緊迫した空気も描く作品に、絶妙なタイミングでしっかり笑いも注入していること。おかげでゲスト出演者を入れることと同様、視聴者を飽きさせず、子どもから大人まで家族みんなで楽しめる作品に仕上がっている。

 難敵にもひるまず戦って必ず勝利するカッコいい主人公。視聴者はスッキリ爽快な気分になり、力をもらえる気もする。昔、時代劇に同じような感覚を味わった。ベテラン俳優たちによるコミカルな演技がもたらす笑いの要素が加わった「ドクターX」は、なお一層、魅力的になっている気がする。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください