だまされたら腹立たしいはずが、楽しいのが手品やイリュージョン。奇抜な衣装や巧みな技で観客を不思議な世界に誘ってくれる。20年ほど前には、幼い兄弟のマジシャンがテレビで人気を得ていた。「てじな〜にゃ！」の決めゼリフと、猫のようなポーズがかわいかった山上兄弟だ。兄・佳之介さん（27）と弟・暁之進さん（26）は今、どうしているのか。東京都内の喫茶店で、カッコ良く成長した2人に話を聞いた。（取材・構成=中野裕子）

――イケメンに成長されましたね！
佳之介（以下、佳）、暁之進（以下、暁）「ありがとうございます！」
暁「子役の成長の成功例です。……冗談ですよ！」
佳「両親に感謝です（笑）。肌のケアには気をつかっていますね。石けんや美容液、シャンプーとかこだわっています」
暁「僕はまったく何もしていません。日焼けとかも全然気にしないですね」

――2人とも女性にモテそうです。
暁「告白成功率ゼロです！　友だち止まりが多くて。『マジシャンだから見透かされてる感じがする』と言われてしまいます」
佳「そうそう」
暁「何も考えていないのに（笑）」

――恋愛経験は？
佳・暁「人並みだと……」
佳「大恋愛はしたことないですけど、付き合っていた女の子が、別れてしばらく経った後、手術して男になったと聞いて驚いた、という経験はあります」

――それは驚きますね！　27歳と26歳なので、そろそろ結婚を考えていますか。
佳「まだ、お客様に喜んでいただくことを第1に考えています。結婚もしたいですが、僕たちは単発の仕事が多いので、出会っても親しくなることができなくて」
暁「出会いもなかなかありません。4年前に落語芸術協会に入会させていただいて、寄席に月10日から20日間立たせていただいているんですけど、周りは結婚されているお姉様が多いですし」

――どんな女性が好きですか。
佳「好き嫌いや意志がハッキリしている人。『分かんない』『どっちでもいい』じゃなくて」
暁「君は君に合わせられる女性じゃないと難しいよ」
佳「僕、仕事人間なんです。『私と仕事とどっちが大事なの!?』って聞かれたら『仕事』って答えちゃうから（笑）」
暁「僕はお酒が好きなので、一緒に楽しくお酒が飲める人がいい。友だち感覚で話せて、食の好みが合う人もいいかな」