東大卒“平日OL週末グラドル”東堂ともが歩んだ波瀾万丈人生「履歴書はボロボロ」

東堂ともは、東大卒で平日はOL、週末は「グラドル」として活動している。塾にも行かず、超難関の桜蔭中に入学した秀才だが、東大卒業後は「やる気が起きず」に長く無職の生活を送っていたという。先のことは考えず、「流れのまま生きていく」と話す30歳。その素顔に迫った。

塾に行かずに御三家・桜蔭中に合格したことを語った東堂とも【写真:舛元清香】
塾に行かずに御三家・桜蔭中に合格したことを語った東堂とも【写真:舛元清香】

塾に行かずに桜蔭中合格「東大受験のときより頑張った」

 東堂ともは、東大卒で平日はOL、週末は「グラドル」として活動している。塾にも行かず、超難関の桜蔭中に入学した秀才だが、東大卒業後は「やる気が起きず」に長く無職の生活を送っていたという。先のことは考えず、「流れのまま生きていく」と話す30歳。その素顔に迫った。(取材・文=柳田通斉)

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 今時、30歳のグラドルは珍しくはない。ただ、東堂は東大卒で、OL兼「週末グラドル」。しかも、以前は「タレント兼マネジャー」だったという。一体、どんなキャリアを歩んできたのか……。

 聞くと、東堂は千葉県柏市に生まれ、幼少期から本に囲まれた生活を送っていた。「両親が読書好きで、さまざまな本がありました。百科事典もあったので、分からないことは自分で調べるという繰り返しでした」。小学生のときから成績は優秀で高学年になると、母親に「中学からは女子校に行きたい」と懇願。勧められたのが桜蔭中だったという。

「そのとき、難関校だとは聞きましたが、私は勉強を教わるより自分で調べて理解したいタイプなので、塾には行きませんでした。ただ、四谷大塚のテキストはやっていました。どうしても分からないときは父親に聞いていました」

東大の4年間…友達、彼氏なし「人生で一番暗かった」

 父親は東大卒の建築士。両親からは「勉強しろ」とは一度も言われたことがないというが、東堂は自主的に勉強する日々を重ねて桜蔭中に合格した。

「今思うと、東大受験のときより頑張った気がします。ただ、入ってみると、すごい人ばかりで驚きました。授業の合間や昼休みまで勉強をする感じではなく、宿題も出ませんでしたが、とにかく授業の進みが速いので、皆が自主的に学んで先のことも理解している感じでした」

 高2で全課程を終え、高3は「受験対策」に費やす私立進学校のスタイル。東堂は、当時も塾や予備校に行かずに受験に備えたという。

「『現役で通るだろう』と思っていたので、東大しか受けませんでした。でも、不合格でした。理由は2次試験の数学で10点しか取れていなかったことでした。そりゃ、落ちますよね(笑)。浪人中はさすがに予備校に行きましたが、数学だけをやっていた感じです」

 晴れて東大に合格。東堂はこの4年間が「人生で一番暗かった」と振り返る。

「女子校育ちだったので、クラスに女子5人であとは男子という環境になじめませんでした。それに『〇〇高校で初めての東大入学者』を誇りにしている人もいたので、私は熱量の差を感じました。私を除く女子4人も『東大で頑張るぞ』というやる気満々タイプで、仲良くなれませんでしたね。そんな感じなので、結局、クラス外の桜蔭出身者と一緒にいました。クラスの飲み会は出たくないし、浮いた話も一切なし。大学に滞在する時間も短かくしていました」

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