「ジブリパーク」のプレイベント展覧会が愛知で特別開催 「ハウルの城」建築模型を初公開

来年秋にオープンする「ジブリパーク」のプレイベントを飾る展覧会が、愛知県美術館で、17日から9月23日まで特別開催。地元・愛知県出身のスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサーが「コロナ禍でもジブリを楽しんでほしい」と思いを語った。

「ジブリパーク」プレイベントを飾る展覧会の開会式に登場したスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサー(右端)ら【写真:(C)Studio Ghibli】
「ジブリパーク」プレイベントを飾る展覧会の開会式に登場したスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサー(右端)ら【写真:(C)Studio Ghibli】

愛知県美術館で9月23日まで特別開催 「ジブリパーク」は来年秋にオープン

 来年秋にオープンする「ジブリパーク」のプレイベントを飾る展覧会が、愛知県美術館で、17日から9月23日まで特別開催。地元・愛知県出身のスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサーが「コロナ禍でもジブリを楽しんでほしい」と思いを語った。

 2015年の愛・地球博記念公園で反響を呼んだ「ジブリの大博覧会」。魅力的な展示を加えながら5年間で全11か所を巡回し、昨年幕を閉じた。今回は、来年オープンする「ジブリパーク」のプレイベントが愛知で特別開催し、各地を彩った全展示が勢ぞろいとなる。

 さらに大博覧会初登場となる「ジブリパーク」コーナーでは、2023年度にオープン予定「魔女の谷エリア」に誕生する「ハウルの城」の建築模型を初公開している。宮崎吾朗監督がどのように二次元のアニメーションから三次元の「ハウルの城」を作り上げていくのか。その過程を体感することができそうだ。

 展示の見どころは、盛りだくさん。「天空の城ラピュタ」をはじめ歴代作品の飛行機械を取り上げた「スタジオジブリ 空とぶ機械達展」、ジブリ作品とガラス芸術を組み合わせた「ジブリの幻燈楼」、“腐海の世界”を立体表現した「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」が目を引く。スタジオジブリ設立から約35年の歩みを懐かしの映画ポスターやグッズや、未公開とされた原画など豊富な資料で振り返る。展示物はジブリパークに収蔵されるため、最後のお披露目の機会となる。

 開幕を記念して16日に開会式が行われた。主催者を代表し、愛知県の大村秀章知事と中日新聞社の大島宇一郎代表取締役社長が出席したほか、本展に企画制作協力したスタジオジブリから鈴木プロデューサーが参加。あいさつやテープカットを行い本展の成功を祈った。

○鈴木敏夫・スタジオジブリプロデューサーのあいさつ要旨

「去年は『ジブリの“大じゃない”博覧会』を実施したが(スケール的には)大博覧会だった。今年はどうなるかと思ったが、想像以上の大博覧会になった。見ても終わらない、こんなにお見せすれば、いろんなお客様に楽しんでいただけると思う。今回の展覧会の趣旨は作品そのものと作品にまつわるものもさることながら、皆様の目に触れる宣伝物を展示し、それは僕が関わったものもたくさんある。僕が手紙で書いたものがたくさんあった。探しても見当たらなかったものがたくさん置いてあった。僕自身、『こうやってやってたんだ』と思い出させてくれる展示。どんなに見ても終わらないと感じるくらい、本物の大博覧会になった。コロナ禍でもジブリを楽しんでほしい」

次のページへ (2/2) 【写真】スピーチするスタジオジブリ・鈴木敏夫プロデューサー
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