注目女優・秋田汐梨、「前向きなメッセージ受け取って」コロナ禍で舞台デビュー

ドラマ「ホームルーム」や「賭ケグルイ双(ツイン)」に出演して注目された女優の秋田汐梨(18)が、舞台パルコ・プロデュース「目頭を押さえた」でW主演を務める。今作で舞台デビューする秋田は繊細な感情を持つ高校3年生の修子役。林業を生業としてきた田舎の集落を舞台に、伝統と新しいスタイルの間で揺れる人々を真摯(しんし)に描き出す作品だ。初日を控えけいこに余念がない秋田に意気込みを聞いた。

初舞台作品をPRする秋田汐梨【写真:鄭孝俊】
初舞台作品をPRする秋田汐梨【写真:鄭孝俊】

ドラマや映画とは演じ方が全然違う

 ドラマ「ホームルーム」や「賭ケグルイ双(ツイン)」に出演して注目された女優の秋田汐梨(18)が、舞台パルコ・プロデュース「目頭を押さえた」でW主演を務める。今作で舞台デビューする秋田は繊細な感情を持つ高校3年生の修子役。林業を生業としてきた田舎の集落を舞台に、伝統と新しいスタイルの間で揺れる人々を真摯(しんし)に描き出す作品だ。初日を控えけいこに余念がない秋田に意気込みを聞いた。(取材・文=鄭孝俊)

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――いよいよ舞台デビューですね。どんな気持ちですか?

「ドラマや映画の出演はありますが、舞台はいままでやったことがない分野なので面白味が違います。どのようにお芝居をすればよいのか考えながらおけいこに参加しています。毎日楽しくて充実しています」

――けいこはどんな様子ですか?

「出演者やスタッフ全員がみんなで力を合わせて一緒にひとつのものを作り出そうとしている、ということを今まで以上に実感しています。意識を同じ方向にもっていくところ、本当にストーリーに登場する村の住民であるかのように皆さん演じています」

役について深く考えながら挑んでいる

――ドラマや映画には多数出演していますね。舞台との違いは?

「演じ方が全然違います。例えばドラマに出演して独り言をいうシーンでは、小さな声でもカメラが追ってくれたりマイクが拾ってくれる。でも、舞台はたとえ独り言でも観客席最後尾のお客さんにも声とその感じを届けないといけない。役どころについても演出の寺十吾(じつなし・さとる)さんが『どうして修子はそういう行動をしたのだろうか』と細かく聞いてくださったりするので、今まで以上に役について深く考えながら舞台に挑んでいます」

――この舞台のストーリーを教えてください。

「昔ながらの伝統が残っている林業をなりわいとしてきたある集落で、親戚同士がワイワイ仲良く過ごしているのですが、そんな伝統の中に新しい考え方が入ってきて、喪屋(もや=地域独特の葬儀を行ってきた場所)の使い方をめぐって人々の間に葛藤をもたらします。伝統というと重く聞こえがちですが、だれにでも共感していただける物語になっています」

――ご自身が演じる修子はどんな人ですか?

「東京に憧れている等身大の女の子。活発で元気、裏表なくムードメーカーでもあり、でも時にはかき乱したりすることもあります。皆が共感できる女の子だと思います」

――ご自身と似ていますか?

「私はその場の空気を作ったりできないタイプなので比べるとすごく違うかな。でも、私もモデルをやっていてオシャレや写真を撮られることは好きなので、そういうところは似てるかなと思います」

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