親日家のザギトワ、来日中に19歳誕生日「大変な時に呼んでくれて、アリガトウ」

日露合作映画「ハチとパルマの物語」(5月28日公開)に本人役で特別出演した平昌五輪フィギュアスケート女子金メダリストのアリーナ・ザギトワ(ロシア)が25日、都内で日露友好の特別プログラムを収録し、CHEMISTRY・堂珍嘉邦らとともに記者会見を行った。

記者会見を行ったアリーナ・ザギトワ【写真:ENCOUNT編集部】
記者会見を行ったアリーナ・ザギトワ【写真:ENCOUNT編集部】

「日露の懸け橋になることを希望」

 日露合作映画「ハチとパルマの物語」(5月28日公開)に本人役で特別出演した平昌五輪フィギュアスケート女子金メダリストのアリーナ・ザギトワ(ロシア)が25日、都内で日露友好の特別プログラムを収録し、CHEMISTRY・堂珍嘉邦らとともに記者会見を行った。

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 ザギトワは、文化・スポーツ日露友好コンソーシアムが日露地域・姉妹都市交流年に、日露友好の懸け橋として最もふさわしい人物として招へいした。コロナ禍のため入国検疫でのPCR検査で陰性を確認し、厚生労働省が定める防疫措置を万全に行った上での来日。秋田犬のマサルを飼っている縁で、「ハチとパルマの物語」にも特別出演したことから、秋田犬の故郷、大館市で同映画の試写会にも参加した。

 ザギトワはまずは「アリガトウゴザイマス」と日本語であいさつ。「コロナが広がっている大変な時期ですが、日本に来られてうれしい。ホテルからアイススケート場くらいしか行っていませんが、健康を守るためにルールを守っています」と話した。

 この日はauスマートパスプレミアムで配信予定の特別プログラム向けの会見。このプログラムでは堂珍が歌う映画主題歌「愛の待ちぼうけ」をバックに、世界的な振付師・宮本賢二氏が振付し、世界選手権などの氷上セレモニーや世界的なアイスショーの演出を手掛けるアララット・ザガリアン氏と薄田隆哉氏が演出。会見に先立って、マスコミ向けに軽いデモンストレーションも見せた。

 秋田犬のマサルについては「(会えなくて)さみしくなっています。マサルにプレゼントをもらったので、帰ったら渡します」。演技については「日本とロシアは離れているので、ビデオだけでプログラムを作ることくらいで問題はなかった。たくさんの人がプログラムのために働いていたので、日露の懸け橋になることを希望しています」と願った。

 一方、映画主題歌に続き、楽曲を提供した堂珍は「まさか、僕でいいのかと思いました。率直にびっくりしました」と言うと、ザギトワも「とても美しい音楽をありがとうございます。歌にエネルギーをもらいました」と笑みを浮かべた。

 来日中に19歳の誕生日を迎えたが、「外には出られなかったが、日本人のみなさんは優しく、いろんなことをやってくれたのでうれしかったです。ファンのみなさんからプレゼントや手紙をもらい、全部読みました」。

 コロナ禍については「みなさんとコミュニケーションできることは、人生にとって大事なことだと気づきました。いつも新しいプログラムを考えています。日露の関係はこれから、よくなると思います。(コロナ禍が終わったら)日本のファンとも会いたいので、ロシアに来てください」とメッセージを送った。

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