ワクチン大規模接種に長蛇の列、読み取り機不具合など一部混乱 下見に来た高齢者の姿も

新型コロナウイルスの自衛隊大規模接種センターでのワクチン接種が24日、東京と大阪でそれぞれ開始。初日のこの日はいち早くワクチンを打とうと多くの高齢者が会場を訪れた。おおむね問題なく接種は進んだ一方、一部では混乱も見られた。

報道陣と警察官でごった返す会場【写真:ENCOUNT編集部】
報道陣と警察官でごった返す会場【写真:ENCOUNT編集部】

いち早くワクチンを打とうと多くの高齢者が会場を訪れた

 新型コロナウイルスの自衛隊大規模接種センターでのワクチン接種が24日、東京と大阪でそれぞれ開始。初日のこの日はいち早くワクチンを打とうと多くの高齢者が会場を訪れた。おおむね問題なく接種は進んだ一方、一部では混乱も見られた。

 午前6時、大手町の東京会場にはスタッフや警察官、報道陣が続々と集結。7時を過ぎると8時の回を予約していた接種予定者が次々と会場を訪れた。

 清澄白河の自宅から地下鉄で来たという67歳の男性は「やっぱり早く普段の生活に戻りたくてね。息子たちがアメリカにいて、向こうではとっくに接種が終わってると。そういう話も聞いていたので。仲間内では不安だとか、打ちたくないという人もいる。まあ、個人の自由ですから」と語った。目黒区の60代の女性は「友だちと連れだって来た。会うのは本当に久しぶり。まだ1回目だから、今日はお茶だけにして帰ります」と話した。

 接種予定日ではないものの、接種当日の下見に訪れた人の姿もあった。台東区から来たという82歳の男性は「今週の日曜に打つんだけど、乗り換えとかで道に迷わないように確認に来た。けっこう密だね。慌ててやるものでもないけど、やらないとどこにも出かけられないからね」と話した。

 一方、接種券や本人確認書類を忘れて接種を受けられないなど、一部では混乱も。この日一番に会場を訪れた品川区在住の66歳の男性は「接種券のバーコードを機械が読み取らなくて、係りの人が何度も手入力していた。私の隣の人もそうだったみたい」と会場の不慣れな対応について明かし、「2回目の接種は4週間後だから(6月)21日に受けられると思っていたのに、28日に延期になった。理由を聞いてもきちんと教えてもらえなかった。とりあえず1回打って安心はしたけど、1週間伸びるのは残念」と話した。

次のページへ (2/2) 【写真】路上に設置された道案内の標識
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