竹野内豊、法廷ドラマで初共演の黒木華と“真逆バディ”も相談は「特にない」 役作りも異色

俳優の竹野内豊が28日、11年ぶりに月9ドラマ主演を務める4月5日スタートの「イチケイのカラス」(フジテレビ系、午後9時、初回30分拡大)のリモート記者発表会に参加。新たな法廷ドラマをつくり上げた撮影秘話や見どころを語った。

月9ドラマ「イチケイのカラス」で主演を務める竹野内豊【写真:(C)フジテレビ】
月9ドラマ「イチケイのカラス」で主演を務める竹野内豊【写真:(C)フジテレビ】

民放連ドラ初の刑事裁判官を主人公に描くリーガルドラマ 4月5日スタート「イチケイのカラス」

 俳優の竹野内豊が28日、11年ぶりに月9ドラマ主演を務める4月5日スタートの「イチケイのカラス」(フジテレビ系、午後9時、初回30分拡大)のリモート記者発表会に参加。新たな法廷ドラマをつくり上げた撮影秘話や見どころを語った。

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 民放連続ドラマで初となる刑事裁判官を主人公に描く、リーガルエンターテインメント。竹野内が演じるのは、東京地方裁判所第3支部第1刑事部(通称:イチケイ)の刑事裁判官・入間みちおだ。絶対に冤罪(えんざい)を生むことのないよう、自ら現場検証を行い、事件の真相を明らかにしていく。ひげを生やし、カジュアルな服装で異端の裁判官だ。

 浅見理都の人気コミック「イチケイのカラス」(講談社モーニングKC刊)が原作。眼鏡をかけてふくよかな原作のキャラクターと、スタイリッシュな竹野内が演じるドラマの入間みちおのイメージは異なっている。竹野内は「全然違いますよね」と笑いながらも、「原作のみちおファンの方は本当に多いと思うので、自分がこの役をやって大丈夫なのかなと思い、打ち合わせで、『ちょっと太ったほうがいいですかね』という話をしていたんです。そうしたら、『竹野内さんの中にみちおさんがいます』と言われて、みちおさんの魂だけを受け継いで臨もうと、そんな気持ちでやりました」と、役作りについて語った。

 昨年11月から約5か月間かけた撮影はクランクアップ。中でも、法廷シーンにこだわったといい、「ワンシーンを撮るのにトータル2日で18時間をかけたものもあります」と明かした。「傍聴席に座っているエキストラ、ほかの役者や出演者の皆さん、本当に長い裁判シーンをただ座ってずっと見ていて、それだけでも大変だったと思います」と話した。黒い法服に袖を通しての撮影。「最初は、着物みたいで意外とゆるいんだなと思っていましたが、撮影が進行するうちに、気持ちがどんどん引き締まっていきました」と振り返った。

 みちおとは“真逆”のスタイルで、迅速さや効率性を求めるエリート裁判官・坂間千鶴を演じる黒木華との異色バディもドラマの注目点だ。竹野内と黒木は初共演にも関わらず、コンビネーションをどうするか、相談することは特になかったという。

 対照的なキャラ同士での役作り。竹野内が「(黒木演じる)坂間さんはロジカルでスピーディー。私は、自由であり、自分の間を大切にしながら、みちおを作っていけばと思っていました」と語れば、会見に出席した黒木は「私は、その間に引きずられないように。だから、自然と戸惑うことができました。進んでいく方向の違いをどうすればいいのか。(ギャップや食い違いを)その場で味わえたので、楽しくできました」と語った。

 笑いあり、涙ありの人間ドラマを描く意欲作。竹野内は「リーガルものは難しくて苦手だなと思うような方でも、本当に楽しんでご覧いただける作品に仕上がっていると思います。裁判官であっても、同じ人間を裁くのはいかに難しいかということ。視聴者の皆さんと一緒に考えていただけるドラマになっていると思います」とアピールした。

 会見には、裁判官をサポートする裁判所書記官・石倉文太を演じる新田真剣佑も出席した。

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