日本最高峰の対戦格闘リーグ「ストリートファイターリーグ：Pro-JP 2020」の決勝大会「グランドファイナル」が30日、都内で開催され、チーム「ネモオーロラ」が3位から逆転優勝した。リーダーのネモ選手は「本当にうれしい」と頂点に立った喜びを噛みしめた。

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「ストリートファイターV チャンピオンエディション」におけるトップレベルのプロプレイヤーで構成された全6チームによるチームリーグ戦で、昨年9月から11月にかけて行われた全10節のリーグ戦を終えて上位3位までのチームが「グランドファイナル」に進出。トーナメント形式で行われた本戦では、リーグ3位の「ネモオーロラ」が準決勝で2位「ウメハラゴールド」を破ると、決勝では1位「ときどフレイム」と激突。試合は大将戦までもつれこみ、最後はsako選手がときど選手を下してネモオーロラが日本一の座に輝いた。

　優勝インタビューに応じたネモ選手は「いいチームが組めた。みんなに意見しても意見を返してくれるし、コミュニケーションをきちんとできたことが優勝につながった。本当にありがとう」とチームメートに感謝した。

　一方、リーグ1位で「グランドファイナル」に進出しながらもあと一歩で優勝を逃した「ときどフレイム」のときど選手は「準備もものすごくして、一節一節気合を入れて臨んだが、向こうのチームが本当に強かった」と脱帽していた。

　新型コロナウイルス感染拡大防止のため、大会は完全生中継のオンライン配信に。ネモ選手は「スポーツと比べられると『それ、ゲームなんじゃないの』と思ってしまう人が多くいると思うが、（eスポーツは）コロナ禍でも大会ができる」と胸を張り、「スポーツを通じてコミュニケーションを取る人が多いように、今ではeスポーツでもコミュニケーションを取って仲良くなれることに気づいてくれるとうれしい。みんなで一緒に遊んでほしい」とさらなるeスポーツ界の発展を願っていた。

　また、チームに贈られる優勝賞金700万円の使い道については「冷蔵庫を買いたい」「バイクの免許を取りたい」「引っ越し資金にしたい」とメンバーからそれぞれの要望が飛び出すなど、終始和やかな雰囲気が漂っていた。