2.7次元アイドル「KOUGU維新」が躍進 ユルいけど見てしまう、不思議な魅力

日本テレビ系人気テレビ番組「有吉の壁」のブレイク芸人選手権から誕生した2.7次元アイドル「KOUGU維新」。独特のユルい雰囲気で人気を博し、2020年末には生配信でミュージカルも上演。1月15日には「日めくり KOUGU維新の毎日メンテナンス」(講談社)を発売するなど、番組の枠を飛び出して活躍を続けている。カレンダーの発売を記念して、プライスドライバ役の乙ルイ(演:大津広次/きつね)、平やっとこ役の淡川幸一郎(演:淡路幸誠/きつね)にインタビュー。カレンダー制作の裏話や、人気の理由を自己分析してもらった。(安藤かなみ)

カレンダーを発売した「KOUGU維新」(左:乙ルイ、右:淡川幸一郎)。独特の世界観でファンを魅了している【写真:安藤かなみ】
カレンダーを発売した「KOUGU維新」(左:乙ルイ、右:淡川幸一郎)。独特の世界観でファンを魅了している【写真:安藤かなみ】

「壁芸人」で一躍ブレイク。視聴者を癒す“ゆるさ”の秘密

 日本テレビ系人気テレビ番組「有吉の壁」のブレイク芸人選手権から誕生した2.7次元アイドル「KOUGU維新」。独特のユルい雰囲気で人気を博し、2020年末には生配信でミュージカルも上演。1月15日には「日めくり KOUGU維新の毎日メンテナンス」(講談社)を発売するなど、番組の枠を飛び出して活躍を続けている。カレンダーの発売を記念して、プライスドライバ役の乙ルイ(演:大津広次/きつね)、平やっとこ役の淡川幸一郎(演:淡路幸誠/きつね)にインタビュー。カレンダー制作の裏話や、人気の理由を自己分析してもらった。(安藤かなみ)

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工具を擬人化した「KOUGU維新」が大バズり、その正体は?

――まず自己紹介をお願いします。

乙「おはようこんにちはこんばんは。プラスドライバ役の乙ルイです」

淡川「みんな、おはよう。平やっとこ役の淡川幸一郎です。よろしくお願いします」

――早速ですが、「KOUGU維新」が生まれたいきさつを教えてください。

乙「最初は下北沢の小さい劇場で、コンテンポラリー的な演劇やダンスを中心にやっていたんですけど、やっぱり大衆とは馴染めなかったんだよね」

淡川「ある日、たまたま武道館の近くを散歩をしていたら、2.5次元俳優さんの公演グッズに並ぶ女性たちを見て、『こんな世界があるんだ』と感銘を受けて。『俺たちも何かを具現化したい』と思ったんです」

乙「それが自分たちの新しい道を切り拓くことになりました」

――初披露以来、ダンスも歌もどんどん上達されていますね。稽古にあたって大変だったことや、意識してきたことはありますか。

乙「指先1本から出る表情もありますが、そこは最初の頃はたどたどしい部分もありました。でも、ミュージカルの稽古では実際に2.5次元の舞台で指導されている殺陣師の先生がいらっしゃって、指先1つ1つの表情を教えてもらいましたね。そこは成長したと思います」

淡川「コアですね。身体の軸がブレてしまうとダンスも殺陣も絶対にうまくいかないので。J・Y・パークさんも同じことを言っていました。最初は踊るときもきれいなラインが出なかったんですが、突き詰めていったらコアが大事だと気づいて。プランクのことを『文鎮』と僕らは呼んでいるんですけど、文鎮トレーニングは稽古前には必ずやって、軸をしっかり持って稽古に励んでいました。そのかいもあって、ミュージカルでは最高の殺陣とダンスを披露できました」

――「KOUGU維新」に参加するメンバーが徐々に増えていきましたが、メンバーはどのようにして選んでいるのでしょうか。

乙「世界観をより膨らませていけるメンバー、世界観の中に存在するメンバーは、それぞれの中に工具が光っているんですよね。それをピックしていきました」

――ちなみに、どなたが一番光っていましたか。

淡川「ギャップでいうなら無神(慧/マイナスドライバ役)さんですね。『俺は光らないよ』っていう体で僕らに接してきたんですけど、いざ本番になったらまぶしくて……。すさまじかったし、役を自分のものにしてましたね」

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