研究生で優勝の“シンデレラストーリー” AKB48グループ新歌唱女王・池田裕楽の魅力と可能性

あまりに鮮烈な新女王誕生だった。12月1日、東京・赤坂ACTシアターで開催された「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」。過去一番のレベルとも言われた今大会は、初出場となったSTU48の2期研究生・池田裕楽の優勝で幕を閉じた。3代目女王となった16歳の目の前には、新たな世界と無限の可能性が広がっていく。

STU48池田裕楽【写真:ENCOUNT編集部】
STU48池田裕楽【写真:ENCOUNT編集部】

世代を超えた楽曲を歌いこなす圧巻の歌唱力で、3代目女王の座に輝く

 あまりに鮮烈な新女王誕生だった。12月1日、東京・赤坂ACTシアターで開催された「第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦」。過去一番のレベルとも言われた今大会は、初出場となったSTU48の2期研究生・池田裕楽の優勝で幕を閉じた。3代目女王となった16歳の目の前には、新たな世界と無限の可能性が広がっていく。

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 池田はAKB48とSTU48を兼任する岡田奈々に憧れ、「AKB48グループ歌唱力No.1決定戦 ファイナリストLIVE」に出場するという一つの夢を抱いて、2019年12月にSTU48の2期研究生となった。今年3月と6月に開催された「STU48のソロカラオケLIVEinSTU48号」で圧巻の歌唱力を披露して瀬戸内で話題を呼んだが、新型コロナウイルスの影響もあって活動の場が限られるなか、“全国区”としてついにベールを脱いだ。

 予選2位で決勝大会に進出した池田は、1曲目に披露した一青窈の「かざぐるま」で、堂々とした伸びのある歌声でアジアンテイストと純愛世界を表現。そして、ファイナル歌唱審査となる2曲目には久保田早紀の「異邦人」を選択した。2004年に池田が生まれる25年前にリリースされた楽曲だけに、会場のファンからは「おおー!」とどよめきが起こったが、予選でイルカの「なごり雪」(1975年リリース)を歌って強烈なインパクトを残したように、世代を超えてどんな楽曲も歌いこなしてしまうのが彼女の魅力でもある。「聞いて口ずさんでみた時に、この曲を自分らしく歌いたいなと思いました」。若さと大人っぽさが絶妙にマッチしたパフォーマンスで会場を魅了した。

 研究生による優勝は大会史上初。「ファイナリスト8名に残って、ファイナリストLIVEに出る」という目標をはるかに上回る成果を出してみせた。AKB48グループの頂点に立ったことが決まった瞬間、涙が止まらず号泣した池田は、歌唱シーンとはまた別人のように、16歳らしい初々しさとともに、喜びと驚きを口にしている。

「今回、初出場で優勝をいただきましたけど、まだ実感が湧いていなくて。私の周りにこんなにカメラがあることはなかったので、今もまだ夢のような感覚です。ファイナリストに残れるかどうかも不安で、(グループ1位で)選ばれた時にすごく動揺もありました。そのあとに引いた(ファイナル歌唱審査の)順番が最後の8番で焦りましたけど、最後は楽しもうと思って頑張りました。応援してくれた方々に感謝の思いでいっぱいです」

次のページへ (2/3) 憧れの存在である岡田奈々もエール
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